WRCイタリア:ソルドが初日首位に立ち、連覇に向け好発進。勝田貴元はコースオフ

 WRC世界ラリー選手権は10月9日、2020年シーズン第6戦イタリアの競技初日・デイ1のSS1~6が行われ、前年ウイナーであるダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合トップに立っている。トヨタ勢の最上位は総合4番手につけるセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)だ。

 WRC第6戦イタリアの競技初日は、午前中にふたつのステージをサービスを挟まずにループし、午後は別のふたつのSSを各1回走行するスケジュール。都合6本のSS、計95.25kmの道のりで争われた。

 その最初のステージでは、事前の予想どおりコースの表層に溜まった“ルーズグラベル”が早い出走順のドライバーたちを苦しめることに。反対に遅い出走順のドライバーたちはタイムを伸ばし、テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)とエサペッカ・ラッピ(フォード・フィエスタWRC)がSSワン・ツーを記録。
 
 ステージ3番手にはソルドが入り、その後ろにオジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラのトヨタ・ヤリスWRC勢が続く結果となった。
 
 続くSS2はソルドがベストタイムを刻んだが、スニネンも2番手となり総合首位の座をキープする。その一方、総合2番手となっていたラッピはエンジントラブルで早くも姿を消すことになってしまう。
 
 SS1の再走ステージとなるSS3では、路面状態の改善もあり選手権リーダーのエバンスがステージ優勝を飾り、僚友オジエもSS2番手タイムをマークした。しかし、続くSS4はふたたびソルドが速さをみせてトップタイムを記録すると、ステージ5番手タイムに留まったスニネンを逆転して総合首位に躍り出た。
 
 このSS4ではTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジから今戦に出場している勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)が痛恨のコースオフ。総合9番手につけていたものの、コース復帰は叶わずデイリタイアを喫している。なお、クルーは両名とも無事だ。

 サービスを挟んで迎えた午後最初のSS5は、またしてもソルドがベストタイムを記録し、SS2番手には午前中にサスペンショントラブルを抱え我慢の走行を強いられていたオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)が入った。
 
 一方、トヨタ勢は全車が下位に沈む結果に。このステージでエバンスが、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)に交わされ総合5番手にドロップ。続くSS6ではソルド、ヌービル、タナクがSS上位3位を占め、総合順位ではヌービルがオジエを逆転して総合3番手に入っているが、両者のギャップはわずか0.8秒だ。
 
 総合5番手以下はエバンス、ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)、ピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)、タナク、ロバンペラというオーダーとなり、総合10番手にはWRC3エントリーのオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が入っている。

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア

 ラリー初日の走行を終え、総合2番手のスニネンに対して17.4秒のリードを築いたソルドは「もちろん、このようなかたちで戻ってくることができて本当にうれしい」とWRC.comに語った。
 
「ここではロードポジションが非常に重要だといつも言っているが、今日は本当に良いものを手に入れることができた」

「しかし、それと同時に僕たちはハードにプッシュし、タイヤ選択もうまくいってタイムを出すことができたんだ」

 ラリー・イタリア・サルディニアのデイ2はSS7~12の計6SS、今大会最長の101.69kmで争われる。デイ1と同様に、競技2日目も前半にサービスを挟まずにふたつのSSをループし、午後にさらに2本のSSを走行する変則フォーマットでのスケジュールが組まれている。

テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
オリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ) 2020年WRC第6戦イタリア
オリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ) 2020年WRC第6戦イタリア