スパ24時間、新型コロナ対策により無観客での開催に。決勝25時間の計画も破棄

 GTワールドチャレンジやIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジなどのGT3レースを運営するSROモータースポーツグループは、10月22~25日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催が予定されている『トタル・スパ24時間レース』について、観客を入れずにイベントを実施することを発表。あわせて、決勝レース時間は25時間の計画から従来の24時間に戻すとアナウンスした。

 スパ24時間レースのゼネラルマネージャーを務めるローラン・ゴーディンは、SROのメインイベントのひとつであるスパ・フランコルシャンでの耐久レースにファンが入場できないと説明し、その理由に新型コロナウイルス感染症対策を挙げている。

 2020年のスパ24時間はGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの第7戦ならびにIGTC第3戦として行われるが、他のモータースポーツイベントやスポーツ競技などと同様に、一般客を会場に入れない“無観客試合”の形式で開催されることになる。

「まず強調しておきたいのは、この立場にあるのは私たちだけではないということだ」とゴーディンは述べた。

「スパ・フランコルシャンで開催された大規模なイベントでは、DTMドイツ・ツーリングカー選手権、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、WEC世界耐久選手権、F1など健康危機が始まって以来、一般の人々を歓迎していない」

「この感染症が未だに衰えていないのも事実であり、それはメディアによって頻繁に思い知らされていることだ。それでも我々は(ファンをサーキットに迎えることを)最後まで信じていた」

「私たちはさまざまなプロトコルと、非常に厳しい健康上の制約のなかで、この巨大イベントの舵取りをするためにあらゆることを試してきたんだ」

 また、ゴーディンはイベント史上初となる予定だった25時間にわたるレース時間の計画が断念されたことも確認した。

 この計画は決勝レース中にサマータイムが終了することを考慮して設定された独自のフォーマットだ。しかし計画は破棄され、お馴染みの24時間制へと変更。レースは24日(土)現地時間15時30分にスタートし、翌26日(日)の14時30分にフィニッシュを迎える。

 ゴーディンは、トラックサイドにファンが居ないことが25時間レースの中止を決定した要因であると説明した。

「2019年にチェッカーフラッグが振り下ろされて以来、我々は今年のトタル・スパ24時間(GT時代の第20回目)をオートモーティブ・フェスティバルとして想像していた」と彼は述べた。

「残念なことに健康危機と財政的な影響により、そのすべてを延期せざるを得なかった」

「そこで私たちは10月の開催に向けて、新たな弾みをつけるために活動を再開した。そのなかでファンのための屋根付きのスペースや、サーキットの“舞台裏”を発見するためのシャトル、照明の改善、主要キャラクターとのミーティングなど新しいプロジェクトが生まれたんだ」

「サマータイムの終了に合わせてレース時間を1時間延長する案もその一環として計画された。私たちは当時、楽観的に考えており、今年のこの時期にはCOVID-19が収束しているだろうと思っていた」

「だが、実際はそうならずファンも参加できないため、元のフォーマットに戻すことを選択した」

 2020年のスパ24時間は10月20日(火)のブロンズテストから走行が開始され、22日(木)にプラクティスと予選、23日(金)には予選トップ20台がポールポジションを懸けて争うスーパーポールが行われる。決勝のスタートは24日(土)15時30分だ。

小林可夢偉を起用するハブオート・レーシングのフェラーリ488 GT3 Evo
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