3人の育成ドライバーをF1フリー走行デビューさせるフェラーリ「2021年昇格をかけた戦いではない」

 フェラーリのスポーツディレクターで、若手育成プログラムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のディレクターを務めるローレン・メキースは、FDAメンバーであるミック・シューマッハー、カラム・アイロット、ロバート・シュワルツマンをF1のフリー走行1回目で走らせることを決めたが、それによって2021年にF1に昇格する者を決めるという意図はないと述べている。

 ニュルブルクリンクで開催される第11戦アイフェルGPのFP1で、シューマッハーはアルファロメオ、アイロットはハースのマシンを、それぞれ担当することとなった。一方シュワルツマンは最終戦アブダビで初の公式F1走行を行う。

 3人はFIA-F2に参戦中で、シューマッハーはランキング首位、アイロットは2位につけ、タイトルを争っている。同シリーズのルーキーであるシュワルツマンはランキング5位に位置している。

 つまりフェラーリは急成長中の才能の持ち主を3人も擁しているということになる。2021年に向け、フェラーリは、提携チームからF1に昇格させる幸運なひとり、もしくは複数人のドライバーを選び出さなければならない。

「こういう問題を抱えているというのは良いことだ。対処しなければならないことが喜ばしい」とメキースは、前戦ロシアGPの週末に語った。

「彼らは非常に良い仕事をしている。ミックとカラムは著しい成長を見せており、チャンピオンシップの確固たるリーダーだ。ロバートは1年目だが、彼らとすぐにほぼ互角の戦いをするようになった」

「この状況に悩んだりはしていない。我々に将来に向けた多くの可能性と選択肢を与えてくれる問題なのだ。我々はまさにこういうことのためにFDAを運営している」

F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したミック・シューマッハー
F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したミック・シューマッハー

 しかしながらメキースは、今シーズン後半に3人をFP1で走らせるのは、彼らを評価し、誰を来年F1にデビューさせるかを決めるためではないと強調している。

「誰を選ぶか決めるための競争を行う意図はない。彼らが確実に成長していることを確認しておきたいだけだ」

「そのようにしてシャルル(・ルクレール)を見てきたし、彼以前にも、他の多くの並外れたドライバーたちを見てきた。成長することが重要なのだ」

「F1昇格が目前に迫った段階でも成長は止まらない。第2章が始まるだけであって、また成長が必要とされるのだ。従って我々は彼らが成長するうえで、確かなサポートを与える必要がある」

「そうしたことを念頭に、我々はプログラムを組んでいるのだ」