「令和のGT-Rキラー、現る!」1000馬力をFRで操る過激派HCR32ドラッグ仕様

高回転重視のRB26にT88-38GKをセットして1000馬力!

8秒入りを目指して戦い続けるFRドラッガー

GT-R一強時代が続く日本のドラッグシーンにおいて、タイプMをベースに選び不利を承知で戦い続けている猛者が今回の主役だ。これまでの自己ベストは9秒389、”GT-RをカモれるタイプM”というコンセプトで暴れまわる、生粋のGT-Rキラーだ。

エンジンはRB26DETTをスワップ。高回転型の特性を活かすべく腰下は排気量を拡大せずに2.6Lのまま強化した上で、ビッグシングルのT88-38GKタービンをドッキング。F-CON Vプロによる綿密な制御によって、最大ブースト2.5キロ時に1000psを発揮させている。

サスペンションはアペックスのN1ダンパー。スプリングレートはフロントが3.1kg/mm、リヤが4kg/mmというドラッグ仕様らしいセットだ。

リヤには325/50-15サイズのフージャー・ドラッグラジアルを履くが、以前まで搭載していた80kgのウエイトを降ろした現在はトラクションが足りず、パワーを使いきれていない状態なのだという。

シフトライト付きの120φオートメーターがセットされ、スパルタンに仕上げられた室内。ミッションはホリンジャーの6速シーケンシャルドグだ。

完全レース仕様として進化してきた車両のため、安全装備も万全を期す。リヤシートや助手席も撤去されたシングルシート仕様で軽量化も抜かりなく行われている。

このチューンドの終速は240km/hオーバーにも達する。迷うことなく全開でアクセルを踏み切るために、リヤにはドラッグシュートを装備する。

このスペックで挑んだドラッグフェスティバル(2020年ラウンド2)では、サスセッティングに悩まされて9秒926という不本意な結果に終わった。

現状は2速〜3速の領域で挙動が乱れる傾向にあるそうで、その対策法を模索しながら8秒台に入れることが当面の目標だという。GT-Rキラーの戦いはまだまだ続くのだ。

●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST 2020 Rd.2 セントラルサーキット