「クルマのフィーリングは今年一じゃないかと思うぐらいすごくよかった」と藤波【第5戦GT300優勝会見】

 2020年スーパーGT第5戦富士スピードウェイの決勝を終え、2019年のチーム発足から約1年半、待望の初勝利を飾ったリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが今年一よかったというマシンのフィーリングと、今年初めてファンを動員したレースを戦った感想を語った。

藤波清斗
第1スティント担当/ベストラップタイム:1分38秒515

「今回は今年初めての観客を入れてのレースだったので、レース前から非常にワクワクしていました。おかげでモチベーションもすごくいい状態でサーキット入りできたと思っています。ここまでの前半戦では上位に食い込めても、優勝や表彰台に登ることができず、悔しい思いをしていました。この第5戦に向けては後半戦に入るということもあり、チームとも念入りにミーティングをして仕切り直しで挑んだ今回でした」

「結果として優勝することができてチームのメカニックやヨコハマタイヤもいいタイヤを用意してくれたおかげだと思っています。本当にいい環境で乗せてもらえているなと実感しています。僕のスティントでは最初にセーフティカーが入りましたけど、そこで無理をせずうまくタイヤを温めることができた」

「クルマのフィーリングも今年一じゃないかと思うぐらいすごくよかった。ピットに入るまでは落ち着いてタイヤを労わりながら、自分のスティントの残り10周ぐらいまではセーブしていました。そのおかげで最後にプッシュできる状況だったので、思い切り行ってそのままトップでJPさんにバトンタッチできた。本当によかったと思います」

「残り3戦を前にしてランキングも上位に食い込むことができました。今回勝てたことに満足せず、ここからもう一度仕切り直してチームとオリベイラ選手と気を引き締めていきます。なんとしてもシリーズチャンピオンを獲れるようにチーム一丸となって頑張りたいと思います。また、次のレースも観客が入れるということで、またモチベーションも上がるし、これから徐々にもっとファンの人が入ってもらえるようになっていければいいなと思います」

■GT300での優勝に「やっと勝てた」とオリベイラ

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
第2スティント担当/ベストラップタイム:1分38秒749

「優勝できたことはとてもうれしい。スタートから藤波選手が素晴らしいスティントを走ってくれた。ペースもすごく良かったと感じたし、どんどん前のクルマに近づいていっていた。GT300クラスはマシンによってタイヤを変えないところがあったりするからそれだけが少し不安だった。だけど、作業自体はすごくうまくいったと思う。52号車はまさに不安が的中していてタイヤ無交換をしたから、僕がピットストップが終わってコースに出たときは15秒ぐらいギャップがあった」

「そのあとは、とにかくタイヤを労わりながらプッシュを続けて、できるだけギャップを縮めることに集中したんだ。最初は52号車との差が『結構あるな』と感じていたけど、僕らのほうがペースがよかったから、あっという間に5〜6秒ほどまで近づけた。抜くまでは時間の問題だと思っていたよ。プッシュはしていたけど、やりすぎないように気をつけてチャンスを伺っていたんだ」

「1回目のチャンスはストレートで、アウトから抜こうとしたけど入りきれなかった。1コーナーのブレーキングを遅めにしたら向こうも遅めにしていてしかも深かった。そこで52号車が少しアウトに出たところのチャンスを逃さずに前に出ることができたんだ。いずれ抜けるだろうと思っていたから無理もしていないしね」

「うまくいったのはクルマのおかげといいタイヤを作ってくれたヨコハマタイヤのおかげだと思っている。今回の気温に合わせた素晴らしいレンジのタイヤを準備してくれたからね。感謝しています」

「僕自身はGT300での初優勝でGT500で優勝したときよりも『やっと優勝できた』という思いが強い。それだけここまで時間がかかったからね。今日は本当にうれしいし、引き続きプッシュしたいと思っている。今シーズンはできる限りポイントを獲得したいと思っているよ」

「この場を借りてスーパーGTに感謝したい。コロナ禍のなかでうまく対策を採ってくれている。そのおかげで今回からファンの皆さんを呼ぶことができた。ファンがいてこそのスーパーGTだし、今回はサーキットを漂うエネルギーが全然違かったと思う。素晴らしいファンにも感謝しています。スーパーGTのスピリットはファンとともに盛り上がることなので、今回味わうことができてうれしいし、次戦も楽しみにしているよ」