ホンダ、インディカーは参戦継続へ。インディカーがホンダとシボレーとのエンジン供給契約の延長を発表

 インディカー・シリーズは、10月3日にエンジンを供給するホンダとシボレーの契約をさらに複数年の延長に合意したことを発表した。

 2012年からホンダに加え、シボレーが参戦し2社供給となったインディカー。2.2リッター6気筒ツインターボエンジンを採用し、2社がしのぎを削ってきた。

 昨年、2022年からハイブリッドパワートレインシステムを搭載した2.4リッター6気筒ツインターボを導入することを発表。

 このハイブリッドシステムは、ブレーキの回生からパワーを蓄電。現マシンでも導入されているオーバーテイクシステムのプッシュ・トゥ・パス・システムとも統合され、ドライバーがコックピット内でそのパワーブーストの使用を決められるシステムとなる。

 このハイブリッドシステムを使用することで900馬力以上のパワーを達成するのが目標だ。

 しかし、新型コロナウイルスのパンデミックによりインディカーは、導入を1年遅らせ2023年から新エンジンを使うことを明らかにしている。

 10月2日に行われた2021年を最後にF1参戦活動を終了するホンダの衝撃的な発表から一夜明け、インディカーは、ホンダとシボレーとの複数年に渡る契約延長を発表。インディカーでは、2社によるエンジン競争がこれからも続くこととなった。

 ホンダ、シボレーの両社との契約延長を締結したインディカー代表のジェイ・フライは、「素晴らしいパートナーとの長期にわたる複数年の延長を発表できることは驚異的だ。インディカーは、クルマの革新とハイブリッドシステムを搭載した新しい2.4リッターエンジンにより、エキサイティングな時期を迎える」とコメント。

 ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント社長のテッド・クラウスは、「ホンダはインディカーの未来へのこのステップを歓迎している。ホンダでは、人材の育成、技術の革新、ファンの増加を目指し競争している」

「我々はインディカーにおける27年間途切れることとのないリーダーシップを誇りに思っており、900馬力を超える次世代のホンダ2.4リッターハイブリッドパワーユニットを提供することを楽しみにしている」と語っている。

アメリカにおけるホンダ・レーシングの最前線基地であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントの代表テッド・クラウス
アメリカにおけるホンダ・レーシングの最前線基地であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントの代表テッド・クラウス

 ゼネラルモーターズ代表のマーク・ロイスも「シボレーは、2012年に2.2リッターツインターボチャージャー直噴V6エンジンでNTTインディカー・シリーズに参戦して以来、大きな成功を収めている」

「我々のエンジン技術の完璧なショーケースであり、アメリカ唯一のオープンホイールレーシングシリーズだ。高い技術力、そしてロジャー・ペンスキーが成長させるシリーズと彼のチームは、次のレベルへ絶対に引き上げてくれるだろう」とコメントした。

 新しく設計されるパワートレインシステムは、レースの安全面にも配慮している。

 トラック上でマシンがエンジンストールし止まってしまった場合に、このシステムを使って素早く再スタートすることができるようになり、ドライバーやセーファーチームのリスクを軽減させ、トラック上の警告フラッグの数も減らすことでファンエクスペリエンスを向上させ、レースの流れと時間を改善する狙いだ。

「速く、大きく、そしてオーセンティックであること。革新の歴史は、我々のレースのルーツであり、このスポーツのレガシーであり続ける。この発表は、安定した明るい未来を祝うとともに、そのことを念頭に置いている」とフライはコメントしている。

 またインディカーは、ホンダ、シボレーの2社に加え、新たなエンジンパートナーが加わることを引き続き模索している。