「今や旧車もパドルシフトの時代!?」打倒S30Zを掲げ進化を続ける130Z改ドラッグスペシャル!

パドルシフトの導入により自己ベスト更新!

あえて不利な130Zで作り上げたドラッグ専用機

ドラッグレースシーンではS30Zに比べて圧倒的にマイナーな存在の130Z。その理由は、S30系に比べて大柄となったボディサイズが不利に働くからだ。

そういう意味で、今回紹介する130Zのドラッグ仕様は非常にレアな存在なのだが、オーナーは超本気だ。“打倒S30Z”を誓い、神奈川県の“ラウンドエンジニアリング”の力を借りながら130Zを徹底的に鍛え上げたのである。

心臓部に収まるのは、ASW製パーツを駆使したL28改3.2L仕様。NA仕様ながら最高出力は350psに達している。より緻密な燃料制御を求めてATパワーのインジェクションシステムを採用し、点火系はイグニッションプロジェクツ製のキットを用いてダイレクトイグニッション化を敢行。最後期の樹脂製ヘッドカバーは軽量性を求めたチョイスだ。

短距離一発勝負のドラッグ仕様ではあるものの、大型のラジエターやオイルクーラーもフロントバンパー内にセット。安定して高出力を引き出せる環境を整えているのだ。

ホイールはアメリカのVMSレーシングが生産するドラッグレース用の15インチ。ビードロックなどの機構が付いた本格的なレーシングスペックだ。タイヤはフロントが26.0×4.5のフージャードラッグ、リヤが26.0×9.0のフージャードラッグスリックを履く。

スパルタンに仕上げられた室内。Dシェイプ型のステアリングはMOMOのMOD30だ。なお、電気系統はPDM(ヒューズ機能が盛り込まれたスイッチング&ブレーカーボックスのモジュール)でイチから再構築されている。

何より驚かされるのはミッションだ。ホリンジャーの6速シーケンシャルを採用しているが、シフトはIパターンからパドルシフトに変更しているのである。モーテックによる綿密なマネージメントによって電光石火のシフトチェンジを可能としているわけだ。

この最先端スペックで挑んだドラッグフェスティバル(2020年ラウンド2)では、雨上がりで路面コンディションは良くなかったにも関わらず、自己ベストをコンマ3秒更新する11秒068をマーク。オーナーの目標は10秒台ということで、今後もさらなるスキルアップとチューニングを進めながらタイムの短縮を目指していくそうだ。

●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST 2020 Rd.2 セントラルサーキット