F1活動を終了し、2050年の『カーボンニュートラル社会』を目指すホンダ。2022年以降のF1活動再開は計画せず

 10月2日(金)、ホンダは、2021年シーズンを最後にF1世界選手権への参戦を終了することを発表した。

 エネルギーマネジメント技術をもって勝利することを目指し、2015年にF1に復帰したホンダ。復帰当初は苦戦が続いたが、パワーユニット(PU)の開発に航空機エンジン技術を活用するなどして競争力を発揮してきた。

 2015〜2017年まではマクラーレンとコンビを組み、2018年からはアルファタウリの前身であるトロロッソへPUを単独供給。2019年からはレッドブル・レーシングへもPU供給を開始し、2020年現在も2チームへの供給を行っている。

 2020年はチャンピオン獲得も目指すホンダだが、このタイミングでの活動終了についてホンダの八郷隆弘社長は、「自動車業界が100年に一度の大転換期に直面するなかで、『2050年のカーボンニュートラルの実現』を目指す」と説明し、コロナの影響や短期の収益による決定ではないことを強調。

 自動車業界が大きな転換期を迎え、最重要課題である環境への取り組みについて、カーボンフリー技術の中心となる燃料電 池車(FCV)・バッテリーEV(BEV)や、パワーユニットやエネルギー領域での研究開発に経営資源を重点的に投入していく必要があるという。

 そんななかホンダは今年4月に『先進パワーユニット・エネルギー研究所』を設立。F1で培ったエネルギーマネジメント技術や燃料技術、研究開発の人材を投入し、将来的なカーボンニュートラル社会実現に向けて集中し取り組んでいくために、F1への参戦を終了するという判断を下した。

 なお八郷社長によると、現時点では、F1活動の再開については考えていないという。