ミック・シューマッハーらフェラーリ若手トリオがSF71Hで走行。F1プラクティスデビューに備える

 フェラーリの若手育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のメンバーで、現在FIA-F2選手権に参戦するミック・シューマッハー、カラム・アイロット、ロバート・シュワルツマンが、9月30日、2018年型フェラーリSF71Hをフィオラノで走らせた。現在21歳の3人は今シーズン、F1のプラクティス1デビューを果たすことが決まっている。

 残り2ラウンドの時点で、シューマッハーはランキング首位、アイロットは2位に続き、シュワルツマンは5位につけている。

 10月9日から11日に開催されるアイフェルGPの金曜フリープラクティス1回目で、シューマッハーはアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィのマシンに、アイロットはハースのロマン・グロージャンのマシンに乗ることが決まっている。シュワルツマンは12月11日から13日のアブダビGPでアルファロメオかハースのどちらかのチームでFP1を走る予定だ。

 今回の走行は『#RoadToF1』プログラムの一環ということで、シュワルツマンにとってはF1カー走行初体験の機会となった。シュワルツマンが午前中に走行した後、アイロットが午後にステアリングを引き継いだ。アイロットは2019年バルセロナ・インシーズンテストでアルファロメオC38・フェラーリに乗った経験を持つが、フェラーリF1カーで走るのはこれが初めてだった。

 最後にシューマッハーがフェラーリSF71Hで走行した。彼は2019年にバーレーンテストに参加、その際にフェラーリSF90とアルファロメオC38・フェラーリをドライブしている。

「ニュルブルクリンクでグランプリウイークエンドにデビューする前に、ハイブリッドパワーのF1カーに乗る機会を与えてくれたフェラーリとFDAに感謝したい」とシューマッハー。

「改めてすべての手順に慣れるという意味でとても役に立った。モータースポーツ最高峰のF1では作業手順やチームの仕事の進め方がかなり複雑だ」

「数週間前、ムジェロで(デモ走行として)F2004に乗ることができた。素晴らしいクルマだが、最新世代のものではない。2018型ハイブリッドカーに乗ることで、パワーユニットの電気の面がいかに重要か、F1が空力的にどれだけ進歩したかを理解することができた」

「ドイツでマシンに乗る日が待ち遠しい。母国の観客の前で初めてプラクティスセッションに参加できるなんて最高だよ。チームには父(ミハエル)と一緒に働いていたメカニックも何人かいるから、余計に特別な日になる」

F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したミック・シューマッハー
F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したミック・シューマッハー

 アイロットは「今日は忘れられない日になった」と語る。
「去年F1マシンで走った経験はあるけれど、今日の走行は、10日後のグランプリウイークエンドへのデビューに向けてとても役に立った。この機会を与えてくれたフェラーリに感謝する」

「SF71Hで驚いたのは空力効率の高さだ。他のカテゴリーでは経験できないグリップレベルなんだ。それからエンジンのパワーの大きさと、ブレーキの強力さだね」

F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したカラム・アイロット
F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したカラム・アイロット

 初のF1テストを終えたシュワルツマンは「子どものころからF1カーに初めて乗る日のことを夢見てきた。このマシンに乗って最高の気分だったし、とても楽しかった」と語った。

「一番驚いたのはパワーだ。加速すると、どこまでもパワーが上がっていくみたいに感じる。ブレーキもすごいね。コーナーを曲がり切れないかと思ったときでもしっかり止まるんだ」

「ドライビング以外の面では、このチームと一緒に働くことは特別な経験だった。大勢のスタッフが細かいことすべてに気を配って作業にあたっている。とても高いレベルの仕事をしているんだ。この思い出に残る日を実現させてくれたすべての人に感謝する」

F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したロバート・シュワルツマン
F1プラクティスデビューに備えてフェラーリSF71Hで走行したロバート・シュワルツマン

 シューマッハーとアイロットは2021年にF1デビューを果たす可能性があると考えられている。