デンマーク発の「Zenvo TSR-S」サロン・プリヴェに登場!左右に傾く可変リヤウイングの希少スーパーカー

Zenvo TSR-S

ゼンヴォ TSR-S

年間の生産台数は5台に限定

デンマークの新興ハイパーカーメーカー、Zenvo(ゼンヴォ)は、最新モデルの「TSR-S」を2020年9月23日〜26日に英国のブレナム宮殿で開催された「サロン プリヴェ」に出展した。

Zenvoはデンマーク プレストに本社を置くハイパーカーメーカー。2007年に創業し、「TS1プロトタイプ」を皮切りに、グランツアラーの「TS1 GT」、サーキット専用車の「TSR」を開発。年間の生産台数を5台に限定する、小量生産体制を続けてきた。

ゼンヴォ TSR-Sの正面イメージ

フラットプレーンクランクのV8を搭載

今回のサロン プリヴェに出展した最新のTSR-Sは、ゼンヴォのフラッグシップモデル。車名の「S」は、サーキット専用車「TSR」のストリートリーガル版であることを意味する。

スーパーチャージャーを2基搭載したフラットプレーン式のV型8気筒は最高出力1177hpを発生。7速のシーケンシャルギヤボックスを組み合わせ、0-100km/h加速は2.8秒、0-200km/h加速は6.8秒を謳う。最高速度は325km/hでリミッター制御するという。

ゼンヴォ TSR-Sのホイールイメージ

1本を1週間かけて作るカーボンホイール

ボディパネルはもとより、キャビンのトリム類やフロアマットに至るまで自社製のカーボンファイバーを多用しているのが特徴。特殊な工程を用いることで、カーボンファイバー製のホイールも製造している。ホイール1本の製造に要する時間は、なんと職人2人がかりでおよそ1週間。アルミニウム製ホイールに比較して、約15kgの軽量化を実現しているそうだ。車両重量は乾燥状態で1500kgである。

ゼンヴォ TSR-Sのリヤビュー

左右に傾く独創的な可変リヤウイング

ゼンヴォが特許を取得する「Centripedal(セントリペダル)」リヤウイングも搭載。いわゆる可変ウイングの一種だが、角度を垂直に立ててエアブレーキとして使えるだけでなく、コーナリング時には車両の中心を軸に、荷重の抜けやすいイン側へウイングが傾く仕組みになっている。まるで飛行機が翼を左右に振りながら旋回するように、コーナーのたびに右へ左へと傾くリヤウイングはかなり独創的だ。

後輪駆動の2シーターミッドシップ、TSR-S。年に数台しか生産されることのないデンマーク製ハイパーカーの車両価格は145万ユーロ(約1億7900万円)。たとえ予算が許せども、入手すること自体が難しい稀少なスーパーカーである。