クラシックカーイベントの最高峰「グッドウッド・スピードウィーク」、2020年はオンラインで世界に配信

自宅から無料で楽しめる一度限りのグッドウッド

2020年10月16日〜18日、英国グッドウッド モーター サーキットで「グッドウッド・スピードウィーク」が開催される。

夏から秋のグッドウッドといえば、モータースポーツ愛好家の集う「フェスティバル・オブ・スピード(FoS)」、そして垂涎のヒストリックマシンが往時さながらの走りを見せる「グッドウッド・リバイバル」という二大イベントで大いに盛り上がる。

しかし2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大予防の観点から、2020年のグッドウッドは例年にない「one-time only」のイベントになる、と主催者は発表。それが「グッドウッド・スピードウィーク」だ。

グッドウッド・スピードウィークイメージ

1923年以前のマシンによる本気のレース

グッドウッド・スピードウィークは、FoSとリバイバル両方の要素をミックスして、3日間限定で行なう。人の密集を避けるべく無観客開催とし、その様子をは世界へストリーミング発信される。つまり、戦前から戦後のマシンがテールトゥノーズで戦う白熱のレースを、ライブで誰もが見られるまたとない機会なのだ。

イベントはまず、1923年代までの、主にエドワード朝の時代に作られたマシンのレース“S.F. エッジトロフィー”で幕を開ける。安全装備もなにもない黎明期のマシンが本気でサーキットを攻める姿は圧巻のひとこと。往時のドライバーの尋常とはいえない肝っ玉が乗り移ったかのような、勇猛な現代ジェントルマンらの走りは毎年大いに喝采を集めている。

その他にも、1950年代のグランプリカーや1960年代のプロトタイプマシン、1970年代のツーリングカーなど、多彩な時代のレース絵巻が展開する。

ベスト・ドレス・コンテストイメージ

メイクまでこだわる圧巻のベスト ドレス賞

また、グッドウッド リバイバル恒例の「ベスト・ドレス」コンテストも開催される。ドレス、帽子、シューズ、ジュエリー、メイクに至るまで、1940年代〜60年代のスタイルを徹底再現する参加者の本気ぶりは、レースに挑むジェントルマンに通じるものがある。自宅から参加できる今年のイベントなら、家族や知人とああだこうだと言いながら視聴してもきっと楽しいはずだ。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのセントラル・フィーチャーイメージ

バーチャルパドックツアーを実施

ライブ発信という機会を活かして、インタラクティブなコンテンツにも挑戦する。たとえば、FoSといえば実車を天空高くディスプレイする巨大モニュメント「Central Feature(セントラル・フィーチャー)」がイベントの顔となっているが、今年はその「未来のアイデア」を広く募集する。自分で描いた理想のモニュメントをハッシュタグ#SpeedWeekCentralFeatureをつけて公式インスタグラムやTwitterでシェアすれば、審査員によってジャッジされる仕組みだ。

また、「バーチャルパドックパス」も実施。参戦する各クラスのパドックにバーチャルツアーを行なうというもので、稀少なマシンをじっくり眺めるチャンスだ。ドライバー同士の軽妙洒脱な会話を聞くことができるのも一興だろう。

2011年のFoSに参加するサー・スターリング・モス

ダリオ・フランキッティやアンドレ・ロッテラーも

もちろん、現役、OB・OG含めて名だたるプロフェッショナルドライバーが集うのもグッドウッドの見どころだ。本年のグッドウッド・スピードウィークには、ロマン・デュマ、トム・クリステンセン、エマニュエル・ピロ、アンドレ・ロッテラーというル・マン ウィナーが一堂に会する。さらに、伝説のインディレーサー、ダリオ・フランキッティも参加。彼らのドライビングも見逃すことができない。

グッドウッド・スピードウィークは公式ウェブサイトやソーシャルチャンネルで3日間配信される。自宅のソファでくつろぎながら、無料でグッドウッドが楽しめるのはおそらくこれが最初で最後。自動車好きからファッション愛好家、英国文化に関心のある方まで、きっと広く楽しめるはずだ。