ポルシェの新型コロナ問題、影響はIMSAにも。ミド・オハイオのエントリーを撤回

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTLMクラスにおけるポルシェGTチームのエントリーは、9月19~20日に行われたル・マン24時間でチーム内から複数の新型コロナウイルス陽性例が出たため、ミド・オハイオでのイベントに限り取り消されることとなった。

 ポルシェは20日(日)に行われた定期的なCOVID-19テストで3件の陽性例が判明した後、先週末実施されたフレンチ・エンデュランス・クラシックに参加していたすべてのスタッフとワークスドライバーを隔離する処置をとった。

 このためドイツメーカーは月曜日(21日)の終わりに、今週末のニュルブルクリンク24時間への出場を予定した計9名のワークスドライバーが、同イベントに参加しないことをアナウンス。このなかにはマンタイ・レーシングのファクトリークルーによるポルシェ911 GT3 Rの撤退も含まれている。

 北米耐久シリーズでポルシェ911 RSRを駆る4名のレギュラードライバーの内、ニック・タンディ、フレデリック・マコウィッキ、ローレンス・ファントールの3名もル・マンに出場していたためポルシェモータースポーツは、彼らについても同じプロトコルに従った対応をとっている。

 残る1名アール・バンバーのみ対象から外れたが、4人中3名が不在という状況となったことから、コア・オートスポーツが運営するポルシェGTチームは今週末のレースから撤退せざるを得なくなった。

 ポルシェモータースポーツを率いるフリッツ・エンツィンガーは「ル・マンに参戦したチームのスタッフやドライバーがニュルブルクリンク24時間に出場しないという21日の決定に基づき、同様の処置をミド・オハイオで行われるIMSAのイベントにも適用させることを決めた」と語った。

「つまり、ローレンス(・ファントール)、ニック(・タンディ)、フレッド(フレデリック・マコウィッキ)はアメリカに渡れないことを意味する」

「非常に残念だが、この場合も関係者全員の健康を第一に考えての決断であることを強調したいと思う」

 ポルシェGTチームのシーズン第7戦撤退により、ミド・オハイオで行われる2時間40分レースのGTLMフィールドは2台のコルベットと、同じく2台のBMWの計4台で争われることに。また、ポルシェは実質的に今季のタイトル争いから脱落することとなった。

 欠場する4人のドライバーは現在、ポイントリーダーであるアントニオ・ガルシア/ジョダン・テイラー組(コルベット・レーシング)と20ポイント差のランキング5番手につけている。チームは来月のシャーロットでは活動を再開させる予定としている。

 なお、バンバーは週末のニュルブルクリンク24時間で、ティモ・ベルンハルト、ヨルグ・ベルグマイスター、デニス・オルセンとともにKCMGの18号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブすることが決定。不参加となったポルシェドライバーの代役を務めることになる。

北米シリーズを戦うポルシェGTチームは、コア・オートスポーツが運営を担当している。
北米シリーズを戦うポルシェGTチームは、コア・オートスポーツが運営を担当している。