クルマはプライベート空間である【「娯楽」としてクルマが流行る方法を若者目線で考える・第2回 クルマの魅力編】

■プライベート:公共交通機関では得ることのできないもの

「娯楽」としてクルマが流行る方法を若者目線で考える・第1回では、他の趣味よりもお金をかけたくなるような魅力を発信することが重要と述べました。

となれば次に考えるべきことは「そもそもクルマの魅力とは何なのか」ということ。ありとあらゆるものをシェアしつつある現代において、移動を目的とするパブリックスペースでプライベート空間を手に入れる1つの方法としてのクルマの価値を提案します。

●人目を気にする必要のない自由で広い空間

1人の時間を噛み締めることができる至高の乗り物。
1人の時間を噛み締めることができる至高の乗り物。

クルマを手に入れることでオーナーが獲得する絶対的で圧倒的な権利の1つが、人目を気にする必要がないプライベートな空間で時間を過ごしながら目的地へたどり着けること。そして、なによりも必ず座って移動できます。

もちろん運転中ですから安全運転や周りの流れを妨げない程度に気をつけることがあるとしても、自分の好きな車内空間で自分だけの(あるいは気心知れた人たちだけの)時間を過ごせるのは魅力的です。公共だと憚りそうな内容でも笑って話せますし。

電車に見る向かい合うような座席レイアウト。寝顔は即バレ。
電車に見る向かい合うような座席レイアウト。寝顔は即バレ。

お気に入りの曲を歌いながら運転しても、キムチやガーリックライスのように匂いがキツいものを食べても、周りから嫌な目を向けられることもありません(同乗者がいるとちょっと厳しいかも)。公共交通機関のように他の人々と場所を共有するわけではありませんから、ほぼ自宅にいるような感覚で自由に望む場所へ行けます。

●情報や持ち物を共有する傾向にある現代

140文字で情報発信や表現を楽しむメディアでお馴染みのツイッター。
140文字で情報発信や表現を楽しむメディアでお馴染みのツイッター。

周知の通り現代はあらゆるものを共有する傾向を帯びた時代です。中でもカーシェアリングはその最たるものの1つで、タイムズカーシェアやオリックスカーシェア、そしてサブスクリプションでトヨタとレクサスの新車を利用できるKINTOもあります。

インターネットに目を向ければInstagramやtwitterといったようなSNSで自身の私生活を積極的に公開して満足感を得ている人もいます。

ネット関連であれば、webメディアもインターネットという空間に存在し、雑誌を購入せずともネット環境とスマホがあればアクセスできるようになっていますので、ある意味で共有されている1つのデジタル・オブジェクトです。

「だったらクルマを所有する必要がないのでは?」と疑問を持つことも真っ当な意見ですが、思い立った時にキーをパッと持ってササッとクルマに乗り込んでブロロロロと移動開始できるのは、クルマを所有しているからこそのアドバンテージ

そして「住めば都」という句が表すように、何度も同じクルマに乗っていればその空間に安心感や居心地良さを知ることにも繋がります。

■プライベート空間を確保して贅沢に時間を楽しむ

クルマだけでなく情報までも多くの人々と共有する時代になりました。何を自分で所有して、何をシェアするのか、選択する時代が訪れるのではと想像させられます。

そんな時代だからこそ完全なプライベート空間を確保して1人の時間を楽しむことが、極上の贅沢になるかもしれないですね。

ジョン・スミス