ル・マン24時間:8時間経過時点でトップはトヨタ7号車。各クラスとも上位は接戦

 第88回ル・マン24時間耐久レースは現地時間9月19日22時30分(日本時間9月20日5時30分)にレーススタートから3分の1となる8時間が経過した。8時間経過時点で7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)がトップを走行。2番手は2周遅れで8号車トヨタ(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組)が続いている。

 序盤、1号車レベリオンR13と8号車トヨタTS050ハイブリッドが2番手争いを展開。9周目に2台同時に最初のルーティーンピットに入り、8号車トヨタが先にピットアウトしたことでトヨタがワン・ツー体制となる。

 7号車はスタートから快調に周回を重ねたが、一方の8号車は14周目、左リヤタイヤのパンクチャーに見舞われ、イレギュラーのピットイン。タイヤ1本のみを交換してコースに戻ったが、一時はレベリオンの2台に先行されてしまう。その後は3号車レベリオンのカウル交換などもあり、1時間半経過時点では8号車は2番手のポジションを取り戻している。

 一方、24台が参戦するLMP2クラスは序盤から僅差の戦いが各所で展開。山下健太がスタートを担当したハイクラス・レーシング33号車オレカ07はスタートで順位を2つを落とすも、5週目にSO24-HAS・バイ・グラフの39号車オレカ07をオーバーテイク。他車のトラブルもあって7周目にはスタートポジションの4番手まで順位を戻すと、一時は2番手までポジションを上げた。

 LM-GTE Proクラスは、1週目のユノディエールでポールスタートのポルシェGTチームの91号車をAFコルセの51号車がオーバーテイクするなど、序盤から激しいポジション争いが展開された。32周目にアストンマーティン・レーシングの97号車がAFコルセの71号車をかわすと、以降クラストップを守り続ける。

 現地時間20時03分に日没を迎えるまでは、大きなクラッシュもなく周回が続いたが、日没を迎えてからは徐々に荒れた展開となった。

 レース開始から5時間45分を経過したところでLM-GTE Amクラスの52号車フェラーリがカーティング・コーナーで単独スピンを喫し、ウォールにクラッシュ。これでこのレース最初のセーフティカーが導入される。

 約29分にセーフティカーが解除されレースは再開。しかし、その17分後にダンロップ・カーブの立ち上がりでバイコレス・レーシングチームの4号車ENSO CLM P1/01のリアウイングが脱落。リアウイングを失ってバランスを崩した4号車はタイヤバリアにクラッシュ。これにより、2度目のセーフティカーが導入された。

 この2度目のセーフティカー導入中の108周目、8号車トヨタTS050ハイブリッドがピットイン。序盤から抱えていた右フロントのブレーキダクトが詰まり、冷却ができないトラブルに対応すべく、ガレージに車両を入れた。約9分間の作業を経てコースへ復帰、この作業で一時的に1号車レベリオンに先行を許すも110周目に総合2番手に返り咲いている。

 8時間経過時点で、総合首位は7号車トヨタ。1周遅れで8号車トヨタが続くが、8号車の約34秒後ろに1号車レベリオンR13が続き、トヨタにとって予断を許さない状況だ。4番手には3号車レベリオンR13が続いている。

 LMP2ではユナイテッド・オートスポーツの32号車オレカ07が先行。クラス2番手のG-ドライブ・レーシングの26号車アウルス01が約9秒の差で追う展開が続いている。LM-GTE Proは97号車アストンマーティンがリードしているが、51号車フェラーリが僅差で追っている。

 LM-GTE Amクラスは、AFコルセの83号車フェラーリ、TFスポーツの90号車アストンマーティン、アストンマーティン・レーシングの98号車アストンマーティン、チーム・プロジェクト1の56号車ポルシェらが同一周回でクラス首位を争う。

 序盤、山下のドライブで活躍を見せたハイクラス・レーシングの33号車オレカ07だったが、5時間が経過したころでギヤボックストラブルに見舞われガレージにマシンを収めた。約50分間の作業を経て一時コースへ復帰するも、すぐにマシンをガレージに戻し、2時間を越える長時間の修復作業を強いられている。

 山下と同じく、今回がル・マン初参戦となった山中信哉がスタートを務めたユーラシア・モータースポーツの35号車リジェJSP217は11周目にダンロップシケイン進入で単独スピン、さらに70周目にはアルナージュ・コーナーでコースオフ。2回とも車両へのダメージはなかったものの、グラベルに捕まりタイムをロスしたことでクラス19番手となっている。

 MRレーシング(CARGUY RACING)の70号車フェラーリ488 GTEはケイ・コッツォリーノがスタートを務めたなか、4周目にギヤが4速でスタックしてしまうトラブルで緊急ピットイン。ECUの交換などを経てコースへ復帰し、8時間経過時点では19番手で周回を続けている。

現地時間14時30分にスタートが切られた第88回ル・マン24時間レース
現地時間14時30分にスタートが切られた第88回ル・マン24時間レース
7号車トヨタTS050ハイブリッド
7号車トヨタTS050ハイブリッド
ハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソン
ハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソン
AFコルセの71号車フェラーリ488 GTE Evo
AFコルセの71号車フェラーリ488 GTE Evo
MRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evo
MRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evo