MotoGP第8戦:ビニャーレスが2戦連続のポールポジションを獲得。中上は予選Q2でクラッシュ

 MotoGP第8戦エミリア・ロマーニャGPの予選がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が前戦サンマリノGPに続く2戦連続のポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はQ2から予選に挑んだが、転倒により12番手となった。

 フリー走行3回目は気温24度、路面温度21度のドライコンディションで行われた。セッション序盤は転倒が相次いだ。まず開始15分にジャック・ミラー(プラマック・レーシング)が6コーナーで、そしてミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が8コーナーで転倒を喫する。

 こうしたなかで、トップに立ったのはポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)。2番手にフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)、3番手にフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が続く。モルビデリは前日の走行後、体調不良を理由に記者向けの取材会を欠席していたが、フリー走行3回目には最初から出走している。

 トップのエスパルガロ弟は、残り時間16分でさらにタイムを更新。トップタイムは1分31秒台に突入した。そのエスパルガロ弟のタイムを、残り時間12分、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が1分31秒753を記録してトップに浮上する。

 しかし残り時間10分を切って、バニャイアが1分31秒127を記録。このタイムはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が前戦サンマリノGPの予選Q2で記録したポールタイム、また、オールタイムラップ・レコードを更新するタイムだった。

 残り時間3分、最後のアタックに向かっていたエスパルガロ弟が、6コーナーで転倒。さらにオリベイラが15コーナーでこのセッション2回目の転倒、続いてトップタイムを記録していたバニャイアが6コーナーでクラッシュし、終盤で3人のライダーが転倒を喫した。

 転倒したバニャイアだったが、記録したトップタイムは誰にも更新されることなく、フリー走行3回目をトップで終えている。バニャイアはチェコGPで負った右足の怪我が完治してはおらず、9月15日のテストも午前中で走行を切り上げている。こうしたなかで、バニャイアが前戦サンマリノGPの2位表彰台獲得に続く躍進を見せた。

 2番手にはビニャーレス、3番手にはクアルタラロ、4番手にはモルビデリというヤマハ勢が続いた。3番手のクアルタラロまでがこれまでのオールタイムラップ・レコードを更新するタイムという、激しいタイムアタック合戦となった。また、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が6番手に入り、ヤマハ勢4ライダーは全員が予選Q2進出を決めている。

 前日のフリー走行2回目で2番手だった中上は、このセッションでタイムを更新して8番手。初日に上位につけたレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのエスパルガロ弟は転倒が響いて14番手。ブラッド・ビンダーは12番手だったが、フリー走行2回目のタイムにより予選Q2へのダイレクト進出となった。

 フリー走行4回目は、MotoEの予選であるEポールの進行が遅れた影響により、10分遅れてスタート。開始5分、中上が15コーナーで転倒。高速コーナーでのクラッシュとなったが、中上はすぐに起き上がってピットに戻り、スペアマシンで走行を再開した。

 このセッションをトップで終えたのはバニャイア。2番手がジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)、3番手がビニャーレスで、中上は15番手だった。

■予選でビニャーレスが2戦連続ポール。中上は転倒

 予選Q1は気温26度、路面温度40度のドライコンディション。Q1から予選に臨むのは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、オリベイラ、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)など10名のライダー。

 序盤はQ2進出圏内のトップ2に、オリベイラとアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)がつけていたが、そのタイムをイケル・レクオーナ(レッドブルKTMテック3)とドヴィツィオーゾが更新する。

 2回目のアタックでは、ヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)が2番手のドヴィツィオーゾに迫る区間タイムでアタックしていた。しかしザルコは14コーナーで転倒。低速コーナーだったため大きなクラッシュには至らず、ザルコは素早くマシンを起こすとセッションに戻った。

 最終的にQ2への進出を果たしたのはミラーとドヴィツィオーゾ。ミラーは終盤のアタックでトップに浮上し、ドヴィツィオーゾも最後のアタックで2番手タイムを記録した。一時はトップにつけていたレクオーナは惜しくも3番手。転倒を喫しながらもそのままアタックを続行したザルコは、最後のアタックでタイムを更新するも、4番手だった。

 続いて行われた予選Q2。フリー走行3期目に続き、バニャイアがトップタイムをマーク。クアルタラロが2番手、3番手にビンダーが続く。

 こうしたなか、ビニャーレスがいち早く後半のアタックに入る。ビニャーレスはバニャイアのタイムを上回ってトップに浮上すると、ビニャーレスはその翌周にもタイムを更新して残り3分で再びピットイン。前戦サンマリノGPの予選でも見せたようにマシンを素早く乗り替える作戦を採り、再びコースイン。

 終盤のアタックではバニャイアが1分30秒台のタイムをマーク。オールタイムラップ・レコードを再び更新かと思われたが、このタイムは16コーナーでのトラックリミット超過により、抹消となった。激しくタイムが更新されるなか、ビニャーレスが最速タイムでフィニッシュラインを通過。ビニャーレスは1分31秒077を記録し、2戦連続のポールポジションを獲得した。また、このタイムにより、ビニャーレスはバニャイアがフリー走行3回目で記録したオールタイムラップ・レコードを更新した。

 2番手は0.076秒差でミラー。Q1からの予選でフロントロウに並んだ。3番手にはクアルタラロが入り、こちらも2戦連続の予選3番手獲得となった。

 Q2からの予選となった中上は、残り時間5分、15コーナーでクラッシュ。激しいクラッシュとなり、再び走行を行うことはできなかった。中上自身は起き上がってグラベルを歩く様子が確認できている。中上は12番手で予選を終えた。

 初日に引き続き、全体的にタイムが上がった一方で、転倒が相次いだ予選日となった。