ニッサン、フェアレディZの次期型プロトタイプを世界初公開! S30やZ32へオマージュを捧げるピュアスポーツ

Nissan Fairlady Z

ニッサン フェアレディ Z

V6ツインターボ+マニュアルの組み合わせ

日産自動車は2020年9月16日、次期型「フェアレディZ」のプロトタイプを世界初公開した。プロトタイプゆえパワースペックなど詳細の多くは非公開だが、V6ツインターボと6速マニュアル トランスミッションを組み合わせ、歴代培われてきたピュアスポーツカー魂を受け継ぐことは明言された。

車両寸法は全長4382mm×全幅1850mm×全高1310mmで、現行のZ34の国内仕様に比較すると全長が122mm、全幅が5mmそれぞれ拡大し、全高は5mm低くなった。

歴代日産フェアレディZと次期型プロトタイプの集合イメージ

初代Zのシルエットを再解釈

グローバルデザイン担当専務執行役員であるアルフォンソ・アルバイサはアメリカのフロリダ州マイアミ出身のデザイナー。氏曰く、「6歳のとき、生まれ育ったマイアミで初めて初代Zを見ました。とても印象的でした。停まっているのに速そうに見えた。それからずっとZを追いかけてきました」。 幼少時代の憧れをカタチにするように、次世代フェアレディZには歴代Zのエッセンスが随所に凝縮されている。

ロングノーズから流れるように上昇するルーフライン。その先にある垂直に切り立つテールエンド。そしてフロントフェンダーよりわずかに低く、なだらかに傾斜していくリヤのデザインは、初代S30型のシルエットに着想を得たという。

「全体的に歴代モデルを意識していますが、たとえばエクステリアで絶対に譲れなかったのはフード(ボンネット)の高さ。初代S30型と同じように、フードをテールよりも高くしています」

次期型フェアレディ Zのプロトタイプ リヤビュー

300ZXに通じるテールランプの意匠

「()」を縦にしたようなLEDヘッドライトのデザインは、240ZGのGノーズを思わせる。ライトを覆うあの透明のカバーは、光を反射して独特の丸いリングを作り出した。その面影を、次期型ではLEDのグラフィックにより表現している。2段に重なった横長のテールランプは、もちろん300ZXのそれに通じる。その上には、初代S30のように斜めになった「Fairlady Z」のロゴが配されている。

サイドシルやリヤバンパー、フロントのチンスポイラーはカーボン製。前255/40R19、後285/35R19のタイヤを装着し、左右2本出しのエキゾーストパイプがスポーツカーらしいムードを醸し出す。

次期型フェアレディ Zのプロトタイプ コクピットイメージ

レブリミットは7000回転

インテリアは現代車らしく、12.3インチのフルデジタルメーターを採用。レブリミットの7000rpmがちょうど真上にくるようにデザインされた回転計を備え、ブーストや油温、水温などが直感的に判断できるアナログ表示を設定している。

かたやセンターコンソールに伸びるスティックシフトは王道の佇まい。マニュアルトランスミッションは正攻法のHパターンを採用している。ただし、ドライバーに的確な判断を促すシフトアップインジケーターは搭載している。

次期型フェアレディ Zのプロトタイプのリヤビュー

なぜ、ニッサンはZを作り続けるのか

ちなみに今回公開されたプロトタイプのボディカラーは、初代Z(S30)と300ZX(Z32)に設定されたイエローカラーを意識したもの。当時の技術では実現できなかった鮮やかな発色を、次期型Zではついに具現できたという。

何故、ニッサンはZを作り続けるのか。アルフォンソ・アルバイサの答えは簡潔だ。

「私に言わせれば、それは、何故人間は息をするのかと聞くようなものです」