ルイ・ヴィトンのディレクターとメルセデス・ベンツ Gクラスがコラボした「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」

ヴァージル・アブローと組んだチャリティプロジェクト

メルセデス・ベンツはデザイナーのヴァージル・アブローとタッグを組み、クリエイターを応援するチャリティプロジェクトに乗り出した。ヴァージル・アブローはルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック ディレクターに就任した、同メゾン初のアフリカ系アメリカ人デザイナー。ストリートとハイファッションを融合する鬼才のアーティストとして、ファッション界に新しい風を吹き込んでいる。

メルセデス・ベンツのチーフ デザイン オフィサー、ゴードン・ワグナーとヴァージル・アブローのイメージ

ヴァージル・アブローがメルセデス・ベンツのチーフデザインオフィサー、ゴードン・ワグナーと共に進める「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」は極めてユニークな取り組みである。まったく新しいカタチのGクラスをデザインし、その1/3スケールレプリカをサザビーズの「Contemporary Curated」オークションに出品。そこで得た利益はすべてクリエーター支援を行う育英基金へ寄付するというものだ。

プロジェクト ゲレンデヴァーゲンのステアリングイメージ

Gクラスにレースフィールドの世界観を

ワグナーとアブローが試みたのは「レーシングカーとGクラスの融合」。本格的な4×4からランドレーまで、これまでに様々な派生車種が生まれたGクラスだが、レースカーと組み合わせようとする者はこれまでいなかった。

デザインは潔いほどにシンプルだ。一枚岩でできているかのようなGクラスのシルエットをより際立たせるべく、ミラーやバンパーガード、インジケーターなどはすべて排除。よりワイドに、より低く構えたボディは、ところどころに手作業でやすり掛けがされている。

キャビンも装飾的なトリム類の一切を取り払い、フレームをむき出しにしている。コクピットにはアナログのスピードメーターと燃料計がクラシックカーの様に並ぶ。シートやステアリングはF1風で、ケージや5点ハーネス、消火器、携行缶も搭載。デコレーションの一切ない車内だが、明瞭な色使いにより、どこか非現実感のあるムード漂う不思議な空間となっている。

プロジェクト ゲレンデヴァーゲンの外観イメージ

推定落札価格は邦貨約635万円〜

ヴァージル・アブローは次のように語る。

「メルセデス・ベンツとのプロジェクトで最終的に目指しているのは、私自身のデザイン能力を試してみること、そして若いアーティストやエンジニア、デザイナーのみんなに現状を疑うヒントを与えることです」

ヴァージル・アブローの立ち上げた“ポスト・モダン”育英資金を通じて、メルセデス・ベンツとともに次世代へ成功の基盤を提供するのがアブローの目的だという。

メルセデス・ベンツとヴァージル・アブローによる「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」は、2020年9月14日〜10月2日の間、オンライン上でオークションが実施される。世界で1台のGクラスは、全長190cm×幅95cm×全高79cm。推定落札価格は6万〜8万ドル(約635万〜847万円)とされている。