マグヌッセン「こういう事態の再発は許されない。いいレースができそうだったが機会を逃した」:ハース F1第9戦決勝

 2020年F1第9戦トスカーナGPの決勝レースが行われ、ハースのロマン・グロージャンは12位、ケビン・マグヌッセンはセーフティカー明けの7周目にメインストレートで複数台が絡むアクシデントに巻き込まれ、リタイアに終わった。

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=12位
 ハースの長所のひとつは、ネバー・ギブアップの精神だ。1周目のターン2で激しくヒットされ、コースオフしてクルマの電源が落ちてしまい、一度はこれでリタイアかと思った。だが、ふたつのホイールがグリーンに乗っていることに気づき、グラベルから出られるかどうか試してみようと考えて、エンジンを再始動したんだ。

 すると、何とか動き出すことができて、サスペンションにも問題はなかったので、そのまま走り続けてみようと思った。最初の赤旗の時にクルマの状態を見て、どうしてレースを続けられたのか、自分でも不思議なほどだったよ。左側のボディワークが半分近く失われていたからね。

 チームのみんなからも、とにかく頑張れと言われて、ベストを尽くした。最後のリスタートでは、少し順位を上げることができたけど、エアロのダメージだけで1周2秒近く遅くなっていて、できることはそれほど多くなかった。それでも、最後まであきらめなかったことに満足している。その精神は、誰にも奪うことはできない。

ロマン・グロージャン(ハース)
2020年F1第9戦トスカーナGP ロマン・グロージャン(ハース)

ケビン・マグヌッセン 決勝=リタイア
 リスタートで何が起きたかというと、リーダーがホームストレートまで来ても、そのまま速度を上げずに走り続けたということだと思う。彼にはそうする権利がある。だが、その中間のどこか、つまり前方のドライバーと僕の間のどこかで、誰かが加速を始めたんだ。おそらく、誰かが後続を引き離そうとしたんだと思うけど、そのタイミングが早すぎて、また減速しなければならなくなった。

 僕の前のクルマも加速し始め、それに合わせて全開で2〜3秒進んだところで、急に前方のドライバーたちがブレーキを踏んだ。僕もブレーキを踏むと、何人かが止まりきれずに追い越していくのが見えて、その直後に行き場を失った(アントニオ・)ジョビナッツィに追突されたんだ。スタートラインまでオーバーテイクは禁止とするのが、本当に良いアイデアなのかどうか、検討が必要であることは確かだ。ストレートのもっと手前の方から、オーバーテイクができるようにした方がいいのかもしれない。

 とにかく、こういう事態の再発は許されない。僕自身は、1周目に最下位から12番手まで浮上していて、いいレースができそうだった。今回もまた、チャンスを逃したのは間違いない。

ケビン・マグヌッセン(ハース)
2020年F1第9戦トスカーナGP ケビン・マグヌッセン(ハース)