アキュラ NSXがパイクスピークでハイブリッド量産車速度記録を更新! 標高4000mで成し遂げた快挙

Acura NSX

アキュラ NSX

天空で挑む世界一過酷なヒルクライム

「Race to the Clouds(雲に向かってレースする)」と呼ばれる、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム。世界で最も過酷なヒルクライムレースとして世界へ広く知られている。

スタート地点の標高は9300フィート(約2800m)、ゴール地点は1万4100フィート(約4300m)。空気中の酸素濃度は平地の1/3という内燃機関に不利な環境の中、156のカーブをクリアしながらおよそ5000フィート(約1524m)の登坂に挑むという難関だ。

この厳しいステージで、自分たちの作ったクルマの持つ真の実力を証明する。そのために、各自動車メーカーはこのヒルクライムレースへ毎回満を持して参戦している。

2020年パイクス ピークに参戦するNSXイメージ

ハイブリッド市販車の新記録を樹立

第98回を数えた2020年、8月30日に行われたタイムアタックでハイブリッド量産車記録を更新したのが2019年型ホンダ NSX(米国名=アキュラ NSX)。10分01秒913を叩き出し、タイムアタック1部門で3位、ハイブリッド車史上最速レコードの栄誉を獲得した。

ちなみに「タイムアタック1」は2WDもしくは4WDの量産車ベースの車両で戦われる群雄割拠のカテゴリー。2020年の1位は9分36秒559を記録した2019年型ポルシェ911 GT2 RS クラブスポーツだった。これまでの最速記録は2019年に2017年型ポルシェ911 GT3 カップ ターボが打ち立てた9分23秒721である。

2020年パイクス ピークのペースカー TLXのフロントイメージ

新型スポーツセダン「TLX」もクラス5位を獲得

ステアリングを握ったのはホンダR&Dのエンジニア兼ドライバー、ジェームス・ロビンソン。過去10年にわたりホンダのパイクスピークチームを率いてきた。今回は、2018年に同じ2019年型のNSXで作った記録、10分02秒448を自ら塗り替えた恰好だ。

2020年パイクスピークに参戦するTLXのフロントイメージ

また、登場したばかりの2代目TLXも参戦。11分37秒219でエキシビションクラス5位を獲得している。

同社のエンジニアは毎年のパイクスピークにボランティアで挑戦。レースの攻略方法やマシンの作り方、準備やクルーの体制づくり、無事完走させるまでの難しさなどを実地で学んでいる。