トヨタ「スターレット」がスズキのOEMで21年ぶりに復活! 豊田通商が販売へ

■ベース車両はスズキのコンパクトセダン「バレーノ」

南アフリカ市場における新車販売をトヨタ自動車から委託されている豊田通商が、9月中旬より新型「スターレット(STARLET)」を同市場に投入すると発表しました。

スズキ「バレーノ」のエクステリア

スズキのインド法人、マルチ・スズキが生産する「バレーノ(BALENO)」のOEM(相手先ブランド製造) モデルで、「スターレット」のネーミング復活は1999年8月の販売終了から21年ぶりとなります。

トヨタとスズキは2017年2月に業務提携に向けた検討を開始する覚書を締結。2019年3月の両社合意に基き、新型「スターレット」はスズキのインド工場で生産されます。

トヨタのインド向けコンパクトセダン「グランツァ」

同車の諸元値は全長:3,995mm、全幅:1,745mm、全高:1,470mm、ホイールベース:2,520mm。3ナンバーサイズのFF・5ドアハッチバックモデルで、乗車定員は5名。1.4L直4(92ps/13.2kgm)エンジンを搭載しており、トランスミッションは4速AT と 5速MTが用意されています。

ちなみに、トヨタはすでにスズキからインド市場向けに「バレーノ」のOEM供給を受けており、同車の意匠を若干変更した上で「グランツァ(GLANZA)」として販売しています。

新型「スターレット」の外観はこの「グランツァ」と同一。つまりトヨタは、スズキ「バレーノ」のOEMモデルをインド市場では「グランツァ」として、また南ア市場では豊田通商から「スターレット」として販売することになります。

OEM元のスズキ「バレーノ」は同社のグローバルコンパクトカーとして欧州やインドで販売されており、インドでは1万台/月以上を販売する人気車で、実は日本でも2016年3月から今年の6月まで販売されていました。

トヨタRAV4のOEMモデル スズキ「アクロス 」

一方、スズキは欧州で2021年に導入される新たなCO2排出量規制クリアに向け、HVやPHVを豊富に持つトヨタから電動車のOEM供給を受ける計画で、7月1日にはその第一弾としてトヨタ「RAV4 PHV」のOEMモデル「アクロス(ACROSS)」を発表。欧州市場を軸に3,600台/年規模での販売を予定しており、今秋の発売を目標に生産準備が進められてます。

このように、トヨタとスズキは双方がOEMで補完し合うことにより、欧州や南ア・インド市場における販売強化を目指す模様。

豊田通商は今回の「スターレット」販売のみならず、今後もスズキと連携し、南ア市場における中間所得層拡大を見据え、SUVやセダンなどのラインナップを充実させる考えのようです。

Avanti Yasunori・画像&動画:TOYOTA/SUZUKI)