MC12の後継車種『マセラティMC20』世界初公開。V6ツインターボ搭載で最速325キロ

 マセラティは9月9日、イタリア・モデナで行われたイベント『MMXX: Time to be audacious』で、同ブランドの新型スーパースポーツ『マセラティMC20』をワールドプレミアした。
 
 同社レーシング部門のマセラティ・コルセの略である“MC”を冠し、ブランド新時代の幕開けの年とされる2020年を意味する“20”を組み合わせ『MC20』と名付けられたこの新型車は、マセラティMC12の後継車にあたるモデルだ。

 パフォーマンス、スポーツ性能、ラグジュアリー、この3つを兼ね備えるマセラティのスタイルを代表するMC20は、ブランドの本拠モデナで開発および設計が行われ、生産は80年以上にわたってマセラティの名車が製造されてきたヴィアーレ・チロ・メノッティの工場で行われる。

 車両開発には世界最先端のダイナミックシミュレーターを使用した、バーチャル・ビークル・ダイナミクス開発システムが用いられた。このシステムは実際の走行テストの97%のパフォーマンスを再現することができ、MC20の開発期間短縮に貢献したという。なお、その後はサーキットやロードテストが行われ、マシンの最終調整が行われている。

マセラティMC20
マセラティMC20
マセラティMC20
マセラティMC20
かつてマセラティMC12が活躍したモータースポーツの世界への復帰が発表されているMC20
かつてマセラティMC12が活躍したモータースポーツの世界への復帰が発表されているMC20

 空力特性はダラーラの風洞実験室で2000時間以上におよぶテストと、1000回以上のCFDシミュレーションによって設計され、芸術的とも言えるボディのCX値は0.38以下に抑えられた。そのエクステリアのハイライトのひとつには、ブランド初採用となったバタフライ・ドアも含まれる。
 
 また、MC20のデザインはクーペ、コンバーチブル、フルエレクトリックというすべての3つのモデルに対応することが可能だ。

 インテリアにはふたつの10インチスクリーンが装備され、ひとつはコクピット用、もうひとつはマセラティメディア・システム用となる。センターコンソール上には、ワイヤレス・スマートフォン充電器、5つのドライブモードが切り替えられるセレクター、ギヤシフト用ボタンなどがミニマムに集約された。その他のコントローラー類はステアリングに配され、ドライバーが運転に集中できるコクピットが設計されている。
 
 MC12の後継モデルとしてモータースポーツシーンへの復帰もアナウンスされているMC20、そんなスーパースポーツモデルに搭載されるパワートレインは100%メイド・イン・モデナとなる新型3.0リットルV6ツインターボエンジン『Nettuno(ネットゥーノ』だ。

 量産車用エンジンとして世界で初めてF1由来の“プレチャンバー”技術が採用されているネットゥーノは最高出力630psを発揮。パワーウエイトレシオは2.33kg/psを実現する。また最大トルクは730Nmをマークし、0-100km/h加速は2.9秒以下、最高時速は325km/h以上となっている。

 外装色にビアンコ・アウダーチェ、ジャッロ・ジェニオ、ロッソ・ヴィンチェンテ、ブルー・インフィニート、ネロ・エニグマ、グリジオ・ミステロという6つのモデル専用カラーが用意された『MC20』は発表翌日の9月10日から受注がスタートし、ヨーロッパ向けの生産が今年度末に開始される予定だ。

マセラティMC20
マセラティMC20
マセラティMC20のコクピット
マセラティMC20のコクピット
マセラティMC20では、ブランド初のバタフライ・ドアが採用された
マセラティMC20では、ブランド初のバタフライ・ドアが採用された
F1由来のプレチャンバーを市販車用エンジンで世界で初めて採用したネットゥーノ
F1由来のプレチャンバーを市販車用エンジンで世界で初めて採用したネットゥーノ
マセラティMC20のカラーバリエーション
マセラティMC20のカラーバリエーション
マセラティMC20
マセラティMC20