スーパーフォーミュラ:次戦岡山の顔ぶれはいかに? またも立ちふさがる水際対策

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大幅にカレンダーが変更されている2020年の日本のモータースポーツ界。8月にスーパーGTが開幕してから、全日本スーパーフォーミュラ選手権、さらにピレリスーパー耐久シリーズと相次いでシリーズが開幕しているが、やはりいまだに横たわるのは、外国人ドライバーや海外レースに参戦したドライバーの日本への入国問題だ。9月26〜27日に開催される全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦岡山も、その問題を抱えたまま迎えることになりそうだ。

 日本のトップフォーミュラであるスーパーフォーミュラは、近年F1に近いコーナリングスピードや競争の激しさ、コストの少なさなどが相まって、F1を目指す外国人ドライバーからも高い人気を誇っている。2020年も6人の外国人ドライバーが参戦を予定していた。

 しかしそのうち、日本をメインに活動するニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)以外のドライバーは、8月29〜30日にツインリンクもてぎで開催された第1戦への来日に、大きな障害があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響による水際対策のため、日本に入国できなかったのだ。

 入国にはビザ等さまざまな条件があると言われており、それをクリアしたタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)のみが第1戦に参戦することができたが、その他のドライバーは参戦できず。また、ベルギーのスパ・フランコルシャンで8月13〜15日に開催されたWEC世界耐久選手権に参戦し、帰国から14日間が経っていなかった中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、山下健太(KONDO RACING)の3人は、パドックにキャンピングカーを持ち込み、極力周囲と接しない対策が採られていた。

■7台分のドライバーの参戦が不透明!?

 スーパーフォーミュラの第2戦は、9月26〜27日に岡山国際サーキットで行われる予定だが、こちらもいまだに新型コロナウイルスの影響が色濃く出ることになりそうだ。第1戦に参戦できなかった3人の外国人ドライバーは、情勢としては大きく変わっているわけではなく、TEAM MUGENの15号車、Buzz Racing with B-Maxの2台を誰がドライブするのかは大いに気になるところだ。

 そして、9月17〜19日に開催されるWECのル・マン24時間耐久レースに参戦するドライバーについては、第1戦よりも厳しい状況にあるのは間違いない。対象としては一貴、可夢偉、山下健太、さらにリシャール・ミル・レーシングチームからLMP2クラスに挑戦するカルデロンもこれにあたる。一方で、ル・マン参戦を希望していた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、この水際対策のためスーパーフォーミュラを優先し、ル・マン参戦を断念している。

 第1戦こそ、WECスパからの帰国後12日でスーパーフォーミュラを迎えており、キャンピングカーでの隔離という対策はあったものの、関係各所の努力により出場ができた。しかしル・マン24時間を終え、フィニッシュ後大急ぎでパリに移動、帰国したとしても、日本に着くのは9月22日。レースウイークまで4日間しかない。厚生労働省からは、入国から14日間は「不要不急の外出を避け、待機することが要請され」ている。4日間という日数が新たな障害になる可能性がありそうだ。

 諸外国では、入国時にPCR検査を受ける必要などはあるが、隔離措置は少なくなりつつあるほか、書類等が効力を発揮している。もちろん日本における14日間の隔離があることで感染拡大防止に大いに役立っていると推測されるが、こうしてプロスポーツに影響が出ている点があるのは否めず、今後2021年の東京オリンピックに向けても関わってくる問題だろう。

 関係者によれば、日本人ドライバーかそうでないか、また外国人ドライバーの手続きの方法など、パターンによって個々に違いも多いようで、JRPをはじめ参戦実現に向けてさまざまな努力が続けられているという。とはいえ、20台中7台分のドライバーが関わってくるだけに、今後1週間強は岡山に誰が出場するのか、動向を注目する必要がありそうだ。願わくば、国内外のトップドライバーたちによる熾烈な戦いが展開されることを願わずにはいっれない。

スーパーフォーミュラ第1戦もてぎで山下健太がパドックに持ち込んでいたキャンピングカー。レンタカーだが、某ライバルドライバーが個人的に興味を惹かれていたものと同型で、しげしげと外から“視察”するシーンも。
スーパーフォーミュラ第1戦もてぎで山下健太がパドックに持ち込んでいたキャンピングカー。レンタカーだが、某ライバルドライバーが個人的に興味を惹かれていたものと同型で、しげしげと外から“視察”するシーンも。