ガスリー「小さい頃からの夢だったから、ずっと表彰台にいたかった」/F1第8戦イタリアGP決勝会見

 2020年F1第8戦イタリアGPの決勝レースが行われ、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーがF1初優勝を飾った。2度のセーフティカーや赤旗中断などの波乱を切り抜け、最後はカルロス・サインツJr.(マクラーレン)の猛追を振り切って優勝をつかんだガスリーは、レース後の会見で、このレースで勝てると思っていなかったことや、表彰式後に表彰台に座っていた理由、そして昨年トロロッソに降格した後から自身を支えてくれたチームやホンダへの感謝を述べた。

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──夢が叶いましね。

ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):最高の気分だ。言葉にならない。まだ現実を受け止められていない。昨年のブラジルGPでは初表彰台、そして今日はF1での初優勝。しかもモンツァで、イタリアチームのアルファタウリとともに勝ち取った勝利だ。これ以上のことは望めないよ。この18カ月間、いろんなことがあったけど、僕はみんなとあきらめないで努力し続けた。だから、この優勝は言葉にできないくらいうれしい。

──表彰式の後、しばらく座って、表彰台から離れませんでしたね。

ガスリー:ずっと表彰台にいたかったんだ。だって、小さい頃からの夢だったから。表彰式の後、いろんなことを思い出して、少し感慨に耽っていたんだ。

 最初に頭をよぎったのは家族のこと。そして友達やこれまで僕を支えてきた人たちの顔だった。そして、本当なら表彰台の下を埋め尽くはずのティフォシたちの姿も想像していた。まあ、それは仕方がない。これが新しい日常だからね。

──少し早めのピットストップが結果的に完璧なタイミングとなったわけですが、最後はかなりカルロス・サインツJr.(マクラーレン)に迫られていました。プレッシャーはどれくらい感じていましたか。

ガスリー:ピットストップして、コースに復帰しようとしたら、ピットロード出口にセーフティーカーが停まっていて、「冗談だろ」ってチームに無線で叫んだよ。でもその後、「ピットレーンの入口が閉鎖されているか、問題ない」と言ってきたんだ。

 赤旗後の再スタートで、うまくランス(ストロール/レーシングポイント)をかわせたのが大きかった。その後ルイス(ハミルトン/メルセデス)がピットへ向かい、トップに立ったんだけど、そこからはGP2時代を思い出しながら、自分の走りに集中した。そして、後続のマシンにトウ(スリップストリーム)に入られないよう、プッシュした。

 だから、最後の5周はタイヤが厳しかった。そうしたら、だんだんカルロスの姿が迫ってくるのがミラーで見えてきた。でも、ここで逆転されたら一生後悔すると思って、必死に逃げた」

──最後の数周、どのようにしてサインツJr.の猛追を阻止したのですか。

ガスリー:その差が4秒になって、そして3秒になったとき、スリップストリームに入られることは覚悟していた。だから、僕はコーナーでできるだけタイムを稼いで、回生エネルギーはストレートで防御するためにとっておいたんだ。彼が仕掛けてくるのはふたつのシケイン手前にあるストレートになると思っていたからね。

 それでなんとか守りきることができたんだけど、最後はもうタイヤが完全に終わっていた。あそこでチェッカーフラッグが振られて、本当によかった。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)&カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)&カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

──フランスのモータースポーツ界にとって、この優勝はどんな価値があると思いますか。

ガスリー:ものすごく大きな価値があると思う。昨年の途中でレッドブルからトロロッソへ降格させられたときは、まさかこんな日が来るとは思ってもいなかった。それは昨年のブラジルGPでの表彰台だってそうさ。

 だから、今日勝てるとは思っていなかった。だって、トロロッソが勝ったのは彼らの歴史でたった一度しかなかったんだから。しかも、それは雨のレースだった。だから優勝した僕にフランツ(トスト/チーム代表)は言ったよ。「今日、我々はドライで優勝した君の走りを誇りに思う」とね。

 僕も自分にスピードがあることを見せることができてうれしかった。昨年トロロッソに来てから、本当に頑張ってきた。そして、その僕を支えてくれたアルファタウリとホンダに感謝したい。今日の勝利は彼らのおかげだ。

──昨年の一件から、あなたはどのようにして立ち直ったのですか。

ガスリー:昨年は僕の人生のなかでも、最も困難な時期だった。でも、それが僕を強くした。あれから僕はネガティブな気持ちをポジティブなエネルギーに変えてきた。そうしたら、100%全力で仕事するようになったんだ。自分のドライビングだけでなく、チームスタッフとも一緒によりハードに仕事するようになったんだ。

──レッドブル・ホンダに復帰する準備はできていますか。

ガスリー:僕としては準備は整っていると思う。でも、それを決めるのは僕じゃない。僕がいまやらなければならないことは、常にベストを尽くすこと。誰かと比較するんじゃなく、自分のパフォーマンスに集中して、常に100%の力を発揮することだ。そのあとどうなるかは、様子を見るしかない。

2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初勝利をチームと祝う
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初勝利をチームと祝う
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)&ランス・ストロール(レーシングポイント)
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)&ランス・ストロール(レーシングポイント)
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初優勝
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初優勝
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初優勝
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初優勝