DTM第4戦アッセン:雨のレース2はファン・デル・リンデが14番手スタートから逆転勝利

 オランダのTTサーキット・アッセンで開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権第4戦。6日に行われたレース2は、シェルドン・ファン・デル・リンデ(BMWチームRBM)がDTM初優勝を飾った。

 今シーズン初めて観客を迎えての開催となったアッセンでのDTM。

 予選は、前日に表彰台を獲得したドライバーたちを抑え、レネ・ラスト(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)がポールポジションを獲得。ロイック・デュバル(アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)、ロビン・フラインス(アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)と続く。

 前日に引き続き決勝前に大雨が降る。レース1はドライコンディションで争われたが、レース2は雨が止まずにディレイ。少し小降りになってから、ウエットコンディションでレースはセーフティカー先導でスタートを迎えた。

 5分後、3周目からスタンディングスタートでレースは再開。ラストが少し遅れ、デュバルがインをキープしトップ。アウトから好スタートを切ったフラインスが2番手に上がる。

 7番手スタートのフェルディナンド・ハプスブルク(WRTチーム・アウディ・スポーツ)も4番手とジャンプアップ。ポイントリーダーのニコ・ミュラー(アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)は5番手に。

水煙を上げながらレースがスタート
水煙を上げながらレースがスタート

 快調にトップを走行するデュバルだったが、徐々に路面が乾き始めるとフラインスが迫ってくる。11周目、メインストレートでフラインスがデュバルをオーバーテイク。さらにラストもデュバルを襲い掛かる。

 フラインスはペースを上げ、2番手のデュバルに7秒差をつける。早くデュバルを交わしたいラストは、14周目にようやくオーバーテイク。ミュラーも翌周の1コーナーでデュバルのインを差しポジションアップ。

ポジションを争うニコ・ミュラーとティモ・グロック
ポジションを争うニコ・ミュラーとティモ・グロック

 デュバルを交わしたミュラーは、ティモ・グロック(BMWチームRMG)と共にラストに迫ると、18周目にオーバーテイク。グロックも続き、3番手へと浮上する。

 残り約20分、20周目のホームストレートでグロックはミュラーのインを差し2番手に。3番手に落ちたミュラーは21周を走行しピットインへ。トップを独走するフラインスをはじめ、グロック、ラストも翌周にタイヤ交換を行う。

 フラインスがピットアウトすると、10周目にピット作業を行っていたファン・デル・リンデが先行。トップを奪い、ファン・デル・リンデ、フラインス、ミュラー、グロック、デュバルの順でレース終盤へ。

 ここでルーキーのファビオ・シェラー(WRTチーム・アウディ・スポーツ)がクラッシュし、セーフティカーが導入される。雨も強くなり、残り11分を残して赤旗中断となる。

ファン・デル・リンデを先頭にレースが再開
ファン・デル・リンデを先頭にレースが再開

 15分の中断後、再びセーフティカー先導でレースは再開。残り約6分でグリーンフラッグが振られる。

 ファン・デル・リンデはトップをキープ。ヘビーウエットの路面で後続はなかなか着いていくことができず、ファン・デル・リンデがそのままトップでチェッカーフラッグを受け、南アフリカ人初のDTMウイナーに。2位はフラインス、3位にミュラーが入った。

 14番手スタートから見事な逆転劇でDTM初優勝を挙げたファン・デル・リンデ。

「夢が叶ったよ。14番グリッドからスタートしてレースに勝つことができるなんで信じられないね。DTMでは何かが起きる可能性があることを示しているよ。もちろん、天候にも恵まれた。チーム全体とBMWに感謝したい」

「クルーは素晴らしい仕事をしてくれて、クルマもいいハンドリングだった。アッセンは限界にトライできるいいサーキットで、とてもうまくいったよ。リスタートは少しトリッキーだったけど、制御することができた。もう大喜びさ!」とコメントしている。

 レース1で優勝を果たし、レース2で2位に入ったフラインスがランキング2位に浮上。ポイントリーダーのミュラーとは26ポイント差となった。次戦のDTMは、次週ニュルブルクリンクのグランプリサーキットで開催される予定だ。

初優勝のチェッカーを受けるシェルドン・ファン・デル・リンデ
初優勝のチェッカーを受けるシェルドン・ファン・デル・リンデ