ホンダ田辺TD「アルファタウリとの初優勝を記念戦で祝えて嬉しい」フェルスタッペンのPU問題の原因究明も誓う【F1第8戦】

 2020年F1イタリアGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはトラブルによりリタイア、アレクサンダー・アルボンは15位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは初優勝、ダニール・クビアトは9位で入賞を飾った。

 ガスリーは、53周のレースを10番グリッドからソフトタイヤでスタート、19周目にハードに履き替え、赤旗中にミディアムに交換して走り切った。セーフティカー出動直前に1回目のピットストップを行い、直後に他のほぼ全員がタイヤ交換に入ったことで、ガスリーは23周目に3番手に繰り上がった。その後、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のアクシデントによる赤旗中断を経て、再スタートでランス・ストロール(レーシングポイント)の前に出て、首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)がペナルティで後退したため、ガスリーは28周目にトップに立った。カルロス・サインツJr.(マクラーレン)から激しい追撃を受けながら、ガスリーは凌ぎ切って0.4秒差でF1初優勝を挙げた。

 アルファタウリ/トロロッソにとっては2008年イタリアGPでセバスチャン・ベッテルとともに優勝して以来2回目の勝利にあたる。また、このレースはイタリア国籍のチームにとってホームグランプリであり、パワーユニット(PU/エンジン)パートナーであるホンダとの50戦目の節目のレースで、同パートナーシップでの初の優勝を飾ることになった。ホンダはレッドブルに続きアルファタウリとも勝利を獲得、2014年に現行のパワーユニット規則が導入されて以来、同一メーカーのパワーユニットで複数チームが優勝を果たすのは初めてのこと。

 フェルスタッペンは、5番グリッドからスタートでポジションを下げ、タイヤ交換後にはポイント圏外にまで落ちた。30周目にはトラブルのためガレージに戻り、そのままリタイアした。ホンダによるとパワーユニットに問題に発生したということで、これから詳しい調査を行うということだ。

2020年F1第8戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がリタイア
2020年F1第8戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がリタイア

 アルボンは9番グリッドからスタート、ガスリーとの接触の後、15番手にまでポジションを落とし、ロマン・グロージャン(ハース)とのバトルの際に相手に十分なスペースを残さなかったとして5秒のタイムペナルティも受け、15位フィニッシュにとどまった。

 クビアトは11番グリッドからスタート後もその位置を保ち、セーフティカー出動時の22周目にピットイン、ポイント圏外を走ったものの、赤旗中断を終えたレース再開後にポジションを上げ、9位入賞を果たした。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日はスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が本当に素晴らしい優勝を果たしました。トロロッソ時代も含めたアルファタウリとの50戦記念という節目のレース、またチームの本拠地イタリアで、一緒に優勝を祝うことができたことを本当にうれしく感じています。

 ガスリー選手の非常に安定した力強い走りに加え、チームのレース戦略もきっちりと機能し、我々のPUも含め、全員が力を合わせて努力してきた結果だと思います。キャリア初勝利を飾ったガスリー選手、そしてチームのメンバーにおめでとうの言葉を贈りたいと思います。ホンダとして、ここまで彼らと一緒に歩みを進めてこられたことを誇りに感じ ています。そしてここまで応援してくれたファンの皆さまに、感謝の言葉を贈ります。

 一方で、今週末は我々にとってはPUのモード制限に初めて対応するレースとなり、さまざまなことを経験しました。特にアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手はPUのトラブルによりリタイアという結果となり、PUとしては厳しい問題も発生してしまいました。ここからこの問題の解析を進めるとともに、今週末のデータ、状況を見直し、来週のムジェロでのレースに備えたいと思います。