富士24時間:感染防止対策をとりコロナ禍のなか『ピットビューイング』を実施

 9月5日にレースがスタートし、現在熱戦真っ只中のピレリスーパー耐久シリーズ第1戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』。新型コロナウイルス感染拡大の影響によりカレンダーが大きく変更され、本来の6月から9月に変更されたレースだが、ファンとともに新たな試みも生まれつつある。通常のピットウォークに代わって行われた『ピットビューイング』だ。

 通常、日本で開催されているビッグレースでは、レースウイークにファンがピットレーンに入り、ドライバーやレースクイーンと接することができるピットウォークが行われる。ファンにとっては、戦いの舞台であるピットレーンやメインストレートに入場できるほか、レーシングカーやレースクイーンを間近で観ることができ、ドライバーにも接することができる貴重な機会と言える。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりカレンダーが変更されただけでなく、感染防止の観点から人と人が接することは極力避けたい。通常であれば多くのファンでごった返していたピットウォークは、まさに人が密集してしまうイベントであり、これまで無観客で開催されていたスーパーGTはもちろん、このピレリスーパー耐久シリーズの前週にツインリンクもてぎで観衆を入れて開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦でも、こういったイベントは開催されていなかった。

 そんななか、ピレリスーパー耐久シリーズ第1戦では、パドックにファンを入れず関係者と接しないよう対策が採られていたが、そんななかで行われた『ピットビューイング』は、このコロナ禍のなかでは初めてファンがピットレーンまで入れるイベントと言えた。

 当然、密集になることを避けるため、チケット販売は最小限にして行われたほか、参加者にはフェイスシールドが配布され、感染対策が採られた。また、チームやドライバーのファンサービスはなく、あくまでピットを“観るだけ”。また人数制限されているものの、レースクイーンはメインストレート上に出て距離をとるなど、極力密集を避ける対策が採られた。

 これらの対策が奏功し、ふだんのピットウォークのような盛り上がりは当然ないにしろ、ファンにとっては2020年に参戦するマシンが間近で観られる貴重な機会となった。賛否両論はあるかもしれないが、大きな混乱も観られず、このコロナ禍のなかでは前向きなイベントとなったのではないだろうか。

NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レースのピットビューイングの様子
NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レースのピットビューイングの様子
NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レースのピットビューイングの様子
NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レースのピットビューイングの様子