フェラーリF1代表「“予選パーティーモード”禁止によって序列が変化する可能性がある」

 フェラーリF1チーム代表マッティア・ビノットは、2020年第8戦イタリアGPから予選でパワーを上げるためのパワーユニット(PU/エンジン)のモードを使用できなくなることが、一部のチームのパフォーマンスに影響し、序列が変化するものと考えている。一方、フェラーリが現在の低迷から脱して上位に復帰するには、何年かかかる可能性があるとも語った。

 2020年型フェラーリSF1000のパッケージは、パフォーマンスが低く、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは思うような結果を出せずにいる。ルクレールは苦しい状況のなかでも開幕戦オーストリアで2位、第4戦イギリスGPで3位と、序盤7戦で2回の表彰台を獲得。しかし第7戦ベルギーGPでフェラーリは大苦戦を強いられ、ベッテル13位、ルクレール14位と、ノーポイントに終わった。

 フェラーリはここまで61点の獲得で、コンストラクターズ選手権5位に沈んでいる。

2020年F1第7戦ベルギーGP シャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第7戦ベルギーGP シャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 ビノット代表は、現在の苦境はしばらく続くものと覚悟している。

「いつまで続くか? 過去を振り返ると、勝利のサイクルにはいつも長い年月が必要とされている。F1には特効薬のようなものはないのだ。忍耐と安定性が必要とされる」とビノットはコメントした。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによりF1界も経済的な打撃を被っており、チームのコストを抑えるために、2021年に向けて多数のマシンパーツの開発を凍結するというレギュレーションが定められた。パワーユニットの開発も2020年から非常に厳しく制限される。そのため、フェラーリが大きな改善を果たすのは困難であると考えられる。

「今シーズン、エンジンは凍結されるので、それについてできることはない」とビノットは言う。
「だが来シーズンに向けての開発はダイナモ上で順調に進んでいる」

「クルマに関しては、いくつか制限がある。そのため、我々の主な計画は、2021年だけでなく2022年を見据えたものになっている」
「一方で、来シーズンにいい成績を収めるために、今の弱点について理解し、うまく対処する必要がある」

 FIAはイタリアGPから予選と決勝で使用するパワーユニットのモードを1種類に制限する方針を打ち出した。それによりチームは予選でパワーを上げる予選モード、いわゆる“パーティーモード”を使うことができなくなる。ビノットはこの新規則の影響でチームの序列が変わる可能性があるという考えを示した。

「(モンツァは)パワー面のパフォーマンスが重要なサーキットだ。我々が得意とするコースではない」とビノット。

「(予選モード禁止は)いくつかのチームに影響を与えるかもしれない。どのチームに、どの程度の影響が出るのか、気になるところだ。興味深い問題だ」

「パワーの影響が非常に大きいサーキットであり、予選では競争力のバランスが多少変化する。トラフィックのなかにいるとマシンをうまく機能させるのがより困難になるので、上位グリッドからスタートすることが極めて重要だ」