新型トヨタ・ヤリスクロスとライバルを比較。マツダCX-3、日産キックス、ホンダ・ヴェゼルの特徴をチェック

■Bセグメント級SUVの競争が激化

トヨタ ヤリスクロス
トヨタ・ヤリスクロスのフロントビュー

「TNGA(GA-B)」プラットフォームを使って仕立てられたトヨタ・ヤリスクロス。ボディサイズは全長4180×全幅1765×全高1590mmで、以前お伝えしたように、トヨタではライズとC-HRの中間となるBセグメント級モデルのSUVになります。

トヨタ同士でライズとC-HRと競合することもあるでしょうが、SUVのラインナップ拡充は、ライバルにとって脅威になるはず。

Bセグ級SUVは、マツダCX-3が全長4275×全幅1765×全高1550mm、日産キックスが全長4290×全幅1760×全高1610mm、ホンダ・ヴェゼルが全長4330×全幅1770×全高1605mmで、BとCセグメントの中間といえるヴェゼルは少しボディサイズは大きくなりますが、競合しそうです。

●ヤリスクロスのライバルの特徴は?

ヤリスクロスは、SUVならではの力強さとスタイリッシュなエクステリアが美点で、ガソリンエンジン、ハイブリッド共に4WD(ハイブリッドはE-Four)を設定。1.5Lハイブリッド車は、2WDでWLTCモード30.8km/L(HYBRID X)というクラストップの低燃費を実現しています。

後席とラゲッジスペースの広さも自慢で、コンパクトSUVトップクラスの荷室容量390Lを誇ります。

トヨタ・ヤリスクロス
ヤリスクロスのインパネ

また、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を「X“Bパッケージ”」を除きを標準装備するほか、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロール、アダプティブハイビームシステム、高度運転支援「トヨタチームメイト(アドバンストパーク)」が採用されています。

マツダ CX-3
CX-3のエクステリア

CX-3は、後席や荷室が少し狭いと指摘される一方で、機械式立体駐車場に入庫できる全高に収まっていて、都市部での機動力に優れます。2020年5月に一部改良を受け、1.5Lガソリンエンジンが加わり、2.0Lガソリン、1.8Lディーゼルエンジンと3つのエンジンから選択できます。

また、マツダらしくATだけでなく、ディーゼルエンジン仕様にはMTも設定しています。ほかにも、登場から5年経ても色あせない内外装や、「G-ベクタリング コントロール」などによる走りの良さも美点。

日産キックス
「e-POWER」を搭載する日産キックス

2020年6月に発売された日産キックスは、100%電動駆動である「e-POWER」を搭載。モーター駆動ならではのスムーズな走りはもちろん、給油できれば航続距離を気にせずにロングドライブも楽しめるのが「e-POWER」の魅力です。

さらに、「e-POWER」は高い静粛性を備え、アクセルペダルの操作だけで加速から減速まで可能なワンペダル感覚のドライブも初めてであれば驚くはず。また、WLTCモード燃費は21.6km/Lとランニングコストの高さも光ります。

さらに、SUVの利点を活かし、後席はニールームが600mm、ヘッドルームも85mmというキャビンの広さも美点といえます。

ホンダ ヴェゼル
ホンダ・ヴェゼルのエクステリア

この3台の中で最も長い全長を持つホンダ・ヴェゼルは、長めの全長や「センタータンクレイアウト」を活かした広い後席や荷室が魅力。後席を固定できるチップアップなど、独創的なシートアレンジも用意。「RS」グレードに代表されるスタイリッシュなエクステリアも高く評価を受けています。パワートレーンは、「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド)i-DCD」のほか、1.5Lガソリンエンジンを設定。

2019年3月には、1.5L VTEC ターボエンジンを積む「TOURING・Honda SENSING」が追加され、専用仕様になる「パフォーマンスダンパー」やヴェゼル初となるアジャイルハンドリングアシストなどにより、ハンドリングの良さも美点です。

ヤリスクロスの価格帯は179万8000円~281万5000円。CX-3は189万2000円〜316万2800円。日産キックスは275万9900円〜286万9900円。ホンダ・ヴェゼルは211万3426円〜361万7900円となっています。

同クラスでは、サイズの大きさを活かし、長い間ホンダ・ヴェゼルが安定して売れてきました。ヤリスクロスの1.5Lガソリンエンジン車は、上級グレードの「Z(FF)」は221万円という競争力のある設定で、Bセグメントモデルのヤリス同様に、快進撃となるか注目です。

(塚田勝弘)