「フェラーリをシルビアのように扱う男の愛機」実測300キロを叩き出す360チャレンジ・ ストラダーレ!

6速8800rpmまで回し切るフェラーリ360チャレスト

オーナーの根性で300キロの大台を突破した真紅の跳ね馬

かつてOPTION誌の「フェラリーは本当に300キロ出るのか!?」というテスト企画で、実際に301.4キロを叩き出して跳ね馬の実力を証明したオーナーの愛機だ。車両はフェラーリ360モデナのワンメイクレース仕様をベースにしたロードゴーイングモデル、フェラーリ360チャレンジ・ ストラダーレ。

360モデナのメーカーチューンド仕様だが、注目すべきは軽量化で、ドアパネルやシートシェル、アンダーパネル、センターコンソールなど随所をカーボン化。さらに、リヤウインドウには航空機用の軽量素材レキザンを使うなど、ベースモデルより170kgも軽い1280kgを実現している。0-100キロ加速4.1秒、ゼロヨン13.9秒、最高速300キロがメーカー公表値だ。

しかしオーナーいわく「走るためにあちこち手を入れてますけど、フェラーリはイジらないと乗れたもんじゃないですよ(笑)。自分でもフェンダーのツメ折りをしたり、リヤパネルを加工してホームセンターで買ってきた金網を張ってみたり。それと、走っているとどうしてもボディに傷が付くので、缶スプレーとタッチペンは手放せません」とのこと。

細部を見ていく。エンジンは、90度のバンク角を持つ3.6L V8のF131F型で、ベースモデルに対して25psアップとなる425psを8500rpmで発揮。カーボン製とされたエアインダクションボックスやエンジンルームサイドパネルなどは360チャレンジストラダーレ専用品となる。

マフラーは、輸入車チューンを得意とする“TWS”のオリジナルに交換。車内からスイッチ操作で音量調整できるギミックを搭載しており、フルストレート時の甲高い高周波サウンドが圧巻の一言だ。

ブラック&レッドの2トーンでまとめられたインテリア。スピードメーターは340km/h、タコメーターは1万rpmまで目盛りが刻まれる。ミッションは2ペダルのF1マチックで、ステアリング奥のパドルでシフト操作。また、カーボン製センターコンソール&ドアトリムが採用されるなど軽量化の跡も見て取れる。

360モデナではオプション扱いだったカーボンシェルのセミバケットシートを標準装備。4点式ハーネスとともに“跳ね馬”があしらわれている。また、チャレンジストラダーレにオプション設定される4点式ロールバーも装着。重量増を最小限に抑えるため、なんとチタン製とされているのが驚きだ。

ホイールは19インチで前9J、後13Jのチャレンジストラダーレ標準モデル。ブレーキキャリパーは前6ポット、後4ポットで順に380mm、350mmのカーボンローターが備わる。ちなみに、サーキット走行で履く18インチのSタイヤではフェンダーと干渉するため、オーナー自らハンマーを手にフロントフェンダーのツメ折りをしたとか。剥がれた塗装はタッチペンで修正。素敵すぎる!

実際のアタック時は、6速吹け切りまでキッチリと回したそうだが「計測器のデジタル式スピードメーターが299キロでピタリと動かなくなって。タコメーターは8700〜8800rpm辺りを指していたので限界でしたが、身体を前後にゆすって(!?)なんとか300キロを超えられました」と、ギリギリの戦いだったそう。

ともあれ、生産台数1200台&2000万円オーバーの貴重なスーパースポーツをまるでシルビアのように扱い、全開で走らせ続けるオーナーの走り屋スピリッツには感服だ。