新型CBR1000RR-RでEWCル・マン24時間を制したTSRホンダ「最高の気分。魔法にかかったような気持ち」

 8月29~30日、FIM世界耐久選手権(EWC)の2019-2020シーズン第3戦ル・マン24時間耐久ロードレースの決勝レースがフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、F.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)が勝利を挙げた。優勝を飾ったジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メリオと藤井正和総監督がレースを振り返り喜びを語った。

 ホンダの新型マシンCBR1000RR-R FIREBLADE SPでル・マン24時間に挑んだTSRホンダは、4番手からスタートして2周目にトップに立ち首位をキープ。ピットストップで2番手に落ちるが、コンディションがウエットに変わったりするなかでYART – YAMAHAが転倒を喫して108周目に再びトップに立つ。

F.C.C. TSR Honda France/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
F.C.C. TSR Honda France/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間

 3人のライダーが交代で24時間レースを走り、それ以降トップを維持し続けて816ラップを周回しル・マンで2度目の優勝を遂げた。突然の降雨に対するタイヤチョイスや交換のタイミングなどのマイナートラブルなどもあったというが良いレース運びで勝利を掴んだ。

 予選順位の2ポイント、8時間と16時間経過時点のボーナスポイントをそれぞれ10ポイント、そして優勝の40ポイントの合計62ポイントを獲得して87ポイントでランキングは2位に浮上している。

ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間

■ジョシュ・フック
「信じられないレース展開だった。新型マシンとここにやって来て、チームは準備の時間が1~2カ月しか取れずに、会場に到着してから準備が完了するような状況だった。ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SPはすばらしく、ピットを出てすぐに競争力を感じられ、僕らライダーとチーム全員にとって驚きだったし、このマシンが最速だった。そこからさらに進化を続け、勝てるマシンでル・マンへやって来たので、スタートからそれを実感していた。この新しいマシンを走らせるために懸命に取り組んでくれたチームと関係者の皆さんに心から感謝しています。みんなで勝ち取った勝利だし、フレディ(フォレイ)、マイク(ディ・メリオ)とともに成し遂げられてうれしい」

フレディ・フォレイ(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
フレディ・フォレイ(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間

■フレディ・フォレイ
「あとから振り返ったときに、これがCBR1000RR-R FIREBLADE SPの第一歩になるし、そこで勝利を挙げることができた。レースウイークが始まる前には、いきなり速さを発揮できるとは予想していなかったので、すばらしいパフォーマンスに導いてくれたチームに感謝している。チーム、チームメートとこの喜びを共有できるのはすばらしいことだ。いい走りを見せてくれたマイク(ディ・メリオ)と、怪我を抱えながらも最後までやり切ったジョシュ(フック)を称えたいと思う。このチームでル・マン2勝目を挙げられて最高の気分だ。コロナ禍で、数週間前はレースができるかも分からなかったのに、僕らがいまここにいて、レースに勝てたなんて、魔法にかかったような気持ちだ」

マイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
マイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間

■マイク・ディ・メリオ
「すごいレースだった。スタートしてすぐに、レースペースがかなりいいと感じ、新型マシンでのスタートだったが、ライバルたちを引き離そうとした。いいスタートが切れて、グレッグ・ブラックの後ろについていたが、自分のペースでレースをしようと思っていた。こんなにギャップを築けて驚いたので、最初のスティントでは少し冷静になるように努めた。難しいコンディションになり、ミスをするチームも出てきたので、我々はペースを守ることに注力した。夜間走行でマシンがどうすれば機能するのか理解が進み、楽しめるようになってきて、ラップタイムも好調だった。チームは、新型CBR1000RR-R FIREBLADE SPをすばらしい仕事ぶりで作り上げてくれたし、僕らもコロナ禍の中でできる限りトレーニングを積み、今日の勝利という成果をつかむことができたんだ」

鈴鹿からトップアジアンチームに贈られるトロフィーを受け取った藤井正和監督(F.C.C. TSR Honda France)
鈴鹿からトップアジアンチームに贈られるトロフィーを受け取った藤井正和監督(F.C.C. TSR Honda France)

■藤井正和チーム総監督
「今回のレースについての思いはさまざまあります。もちろん、今回のル・マンは勝ちたかったレースで、なにより新型CBR1000RR-R FIREBLADE SPのEWC初参戦、初の24時間レース、そして世界初優勝を達成できたことは自負したいと思います。しかし、レースやマシンとは全く異なるコロナ禍、しかもパンデミックという世界的な流行の中で、果たしてレースなんてできるのか?(新型マシンを組み上げてスタートラインに並べ)一体たどり着けるのか? そんなものを乗り越えて自分たちのマシンが組み上げられる喜び、自分たちのマシンでレースができる喜び、チームがこうして集まって一緒になって戦う喜びを、多くの皆さんと分かち合って乗り越えていきたい、そんな思いがとても強く感じられます。皆さん一緒にがんばりましょう」

F.C.C. TSR Honda France/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
F.C.C. TSR Honda France/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
マイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間
マイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)/2019-2020EWC第3戦ル・マン24時間