「メカドルR珍道中」酷使したR35GT-Rのオイルをプロフェッショナルに分析してもらった!

オイルのプロ・Moty’sで廃油の分析も実施!

 
筑波サーキットで走行会デビューを果たし、今後の方向性が見えてきたメカドルR。そろそろ次なるチューニング計画を立てたいところではあるが、今回は全開走行を終えた車両をいたわるべく、各オイル交換を実施だ!
 

 
オイル類はサポートしてくれているモティーズの製品で、前回とおなじくエンジンオイルは5W-40のM111、DCTF(デュアルクラッチトランスミッションフルード)はM351をチョイス。オイル交換作業を行なうのは、もちろんメカドルゆきちゃんだ。
 

 
作業手順としては、R35GT-Rだからといって特別な箇所はほとんどなく、他車種のオイル交換と変わらない。オイルフィラーキャップが固着しているケースもあるため、まずは緩められるかの確認からだ。
 

 
そこからは、車両をリフトアップ→アンダーパネルのカバーを外す→ドレンボルトを緩めてオイルを抜く、という流れで作業を進めていく。ちなみに今回は、モティーズに使用済みオイルを持ち込んで分析検証してもらうため、少量をガラス瓶に入れておいた。
 

 
オイルが抜け切ったら、ドレンボルトのワッシャーを新品に交換した上で締め込んでオイル抜き作業は完了だ。
 

 
続いてミッションオイル交換。GT-RのDCTF(デュアルクラッチトランスミッションフルード)の給油口はハウジングのフロント側に設けられている。10mmのヘックスソケットに加え、カバーをかわすためにエクステンションを追加して緩める。
 

給油口は写真のようにプロペラシャフトよりも上部にあるため工具が入りづらい。エクステンションバーがない場合は、カバーを外すことでアクセスしやすくなる。

 
DCTFの廃油口はドレンボルトに加えて油量調整用のドレンチューブもあるため、両方とも外してオイルを抜く。ここのワッシャーも新品交換となるため、部品の手配を忘れずにしておく。
 

 
前回の交換時は灯油ポンプを使ったが、今回はアストロプロダクツのギアオイル用ペール缶ポンプ(4290円)を使用。ペール缶の口にぴったりとフィットし、上下運動で給油できるのでかなり作業が楽になった。
 

 
ミッションオイル交換が終了したら車体をリフトから降ろして、エンジンオイルを注入していく。まずは4.0L入れ、その後はレベルゲージを見ながら追加していった。
 

 
「ゲージのポッチの間はどんなクルマでも大体1.0Lになっている」とメカドルゆきちゃん。これを知っていることで入れすぎを回避することができるそうだ。
 

 
エンジンをかけて暖気し、油温を上げてから再度リフトアップ。DCTFは温まった状態で溢れなくなることを確認して締め直し、エンジンオイルの油量も確認して作業完了だ。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●オイル分析 by Moty’s丸山さん(取締役会長)

「オイルの状態は問題ないでしょう!」

 
今回はお盆ということで正確な分析はできてきていないんですが、抜いたオイルを目視した限りでは、そう大きな問題はないんじゃないかと思いますね。キラキラした鉄粉やアルミ粉なども見られませんし、ガソリンの臭いもしないので燃料希釈はほとんどなく、粘度低下もそうないことから「まだまだ使えたかな」というところです。
 
ノーマルのR35GT-Rで、たまにサーキット走行するという使い方ですと、我々のラインナップなら、5W-50のM111、場合によっては0W-40のM112でも良いと思います。M111は保護性能や耐久性重視となっており、これに対してM112はレスポンス重視となっているので、軽い感じを出したいならこちらです。とはいえ、これはモティーズのラインナップ内での話なので、どちらも純正と比べれば保護性能や耐久性ははるかに優れているので、安心してご利用していただけます。

 
M351というDCTFですが、こちらはR35が発売されてすぐに開発したオイルです。現在カタログで5種類、掲載されていないものを含めると7種類以上ありますが“ノーマルで乗るならこれ”という製品がM351となっています。そしてこの先に交換するのであれば、純正とほぼ同粘度にも関わらず、全てにおいてM351を上回っているM351Lがオススメです。
 


 

そして、今後タービンを変えるだとかブーストアップするだとか、エンジンをチューニングしていく場合でも、メタルのクリアランスが純正のままであれば、M111もしくはM112のままで問題ないでしょう。メタルのクリアランスを広げていくようなチューニングをしてはじめて、M114という選択肢がでてきます。粘度はM111と変わらないものの、とにかく耐久性、耐熱性、保護性能が段違いになり、一方で少し重さが出る、という特性になっています。
 
我々モティーズの考え方を一言で申し上げるならば、APIとかACEAといった世界的な規格に合わせて作っていない、ということでしょうか。制約の多い規格に合わせるのではなく、ユーザーそれぞれの要求に合わせてオイルを仕上げているので、今やその種類も膨大です。ウェブサイトやカタログに載せているものは、これまで作っていた中でも汎用性のあるごく一部の製品となっています。
 
ウェブサイトには掲載していないのですが、お問い合わせいただければお近くの取扱店をお伝えできるので、気になった方はぜひとも一度お電話ください。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして終了したメカドルRのオイルチェック。重大なトラブルもなくコンディションは良好! 年式が古くてもR35GT-Rは頑丈ってことが判明したわけだ。なお、今回の点検の模様はOPTION本誌にも掲載されているので、興味のある方はチェックしていただきたい。