オリジナルを2/3スケールで完全再現! 電動ジュニアカー「アストンマーティン DB5 ジュニア」の凄まじい本気度【動画】

Aston Martin DB5 Junior

アストンマーティン DB5 ジュニア

オリジナルのDB5を完全に再現した内外装

アストンマーティンとリトルカー・カンパニー(The Little Car Company)は、2/3スケールの電動ジュニアカー「DB5 ジュニア」を発表した。このジュニアカーはオリジナルのDB5を3Dスキャンし、両社の協力により15ヵ月間の開発期間を経て完成した。

全長約3m・全幅約1.1mのDB5ジュニアは、大人と子供が一緒に乗れるように設計されており、世代を越えてドライブを楽しむことができる。アルミハニカムシャシーと複合材製ボディは総重量が約270kg。軽量ながらも非常に剛性の高いプラットフォームを実現した。リヤアクスルに5kW(6.7bhp)を発生する電動パワートレインを搭載し、最高速度30mph(約48km/h)を実現している。

DB5 ジュニアの開発においては、アストンマーティンの公式モデルであることが重要視された。オリジナルの1963年製DB5と同じく、アストンマーティンの象徴的なDB5バッジを装着。ダッシュボードには機能的なスミス製計器類が配置されている。

もちろん現代仕様にアップデートされており、燃料計はバッテリーメーターに変更され、油温計はモーターの温度を表示。また、助手席の前にはオリジナルのDB5と同じようにスミス製のアナログ時計が堂々と鎮座している。

電動ジュニアカー「アストンマーティン DB5 ジュニア」のエクステリア

大容量バッテリーにより最大航続距離32kmを実現

ボディカラーは標準仕様でDB5を象徴する「シルバーバーチ」をチョイス。これにフルブラックのレザーインテリアとカーペットが組み合わせられた。

ステアリングホイールは、レーシングスタイルのクイックリリースを採用し、ドライバーが簡単に乗り降りすることが可能。パワーはビレットアルミ製アクセルとブレーキペダルで制御され、ヘッドライト、ブレーキランプ、インジケーター、ホーンも装備された。リヤにはトランクスペースも確保されており、様々な小物を収納できる。

フロントにはオリジナルと同様のダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。ロールセンターとキャンバーはオリジナルのジオメトリーに合わせて調整された。リヤには、一般的なリジッドアクスルがチョイスされており、本物のトレーリングアームサスペンションとパンハードロッドを装備している。

究極のドライビング体験を提供するため、ラリースタイルの油圧式ハンドブレーキも採用された。普通のドライブにおいては必要ないが、ラリーカーのようなスピンターンも楽しむことができる。

取り外し可能なバッテリーパックは、ボンネット下に収納。回生ブレーキを装備し、ドライビングスタイルに応じて10~20マイル(16~32km)の航続距離を実現した。2個目のバッテリーを追加で購入することも可能で、バッテリーの交換は簡単に行うことができる。

電動ジュニアカー「アストンマーティン DB5 ジュニア」

走行状況に合わせた3つのドライブモードを用意

DB5 ジュニアには、走行状況に応じて「ノービスモード」「エキスパートモード」「レースモード」という、3つの走行モードを選択することができる。

「ノービスモード」は経験の浅いドライバー向けに、1kW(1.3bhp)のパワーで最高速度12mph(19km/h)に制限。このモードにはリモート・キルスイッチが装備されており、最大30m先までワイヤレス操作でクルマを停止させることができる。30mの範囲外に出てしまった場合には、自動的にシャットダウンして穏やかに停止する。

「エキスパートモード」は、5kW(6.7bhp)のパワーと30mph(48km/h)の最高速度を誇るベテランドライバー向けのモード。「レースモード」は、他のリトルカーカンパニー製ジュニアカーとレース時に使用するモードとなり、加速とトップスピードを調整するバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)に対応する。

電動ジュニアカー「アストンマーティン DB5 ジュニア」のインテリア

高性能仕様の「DB5 ヴァンテージ ジュニア」も用意

初代DB5には、パフォーマンスを向上させた「ヴァンテージ(Vantage)」バージョンがラインナップされていた。今回のジュニアカーでも高性能仕様の「DB5 ヴァンテージ ジュニア(DB5 Vantage Junior)」を選ぶことができる。

DB5 ヴァンテージ ジュニアは高性能LSDを採用し、高速走行時のトラクションを向上。軽量なカーボンファイバー製ボディとセカンドバッテリーパックにより、走行距離は20~40マイル(32~64km)に倍増、ドライビングパフォーマンスも大幅に向上している。さらに標準モデルでは3つの走行モードに対して、4つ目の「ヴァンテージモード」が追加された。

また、オーナーの好みに合わせて、エクステリアとインテリアカラーをカスタマイズすることも可能。フライトケース、追加バッテリー、ボディカバー、ツールキット、カスタムナンバープレートなど、さまざまなオプションアクセサリーも用意される予定だ。

実車のアストンマーティン DB5と、アストンマーティン DB5 ジュニア

2021年から英国において限定1059台を製造

すべてのDB5 ジュニアのオーナーにはアストンマーティン・オーナーズクラブの会員権が与えられ、製造される1059台すべての車両に3通の認証書類が製作される。1通目はアストンマーティンのゲイドン本社、2通目はオリジナルDB5が製造されたニューポート・パグネルのファクトリー、3通目はリトルカー・カンパニーの本社に保管される予定だ。

アストンマーティンの副社長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、DB5 ジュニアについて以下のようにコメントした。

「絶妙な新解釈にワクワクしています。アストンマーティンにとって、最も象徴的なモデルのDB5が、改めて我々のファミリーに加わることになったのです。私たちのパートナーであるリトルカー・カンパニーは、オリジナルのDB5が持つ見事なフォルムを再現するため、細心の注意を払ってくれました。時代を超越したDB5のトリビュートを、世界中のあらゆるオーナーが楽しんでいただけたらと思っています」

DB5 ジュニアの価格は3万5000ポンド、よりパワフルなDB5 ヴァンテージ ジュニアは4万5000ポンド。オリジナルのDB5オーナーには、実車に合わせたDB5 ジュニア専用のシャシーナンバーが優先的に与えられる。

生産は2021年に英国で開始され、その後2年間をかけて世界各地にデリバリーされる。2020年8月27日から下記の公式サイトにおいて、オーダーがスタートしており、限定1059台の製造枠が埋まり次第、ウェイティングリストが設置される予定だ。