F1にモーターホームが復活へ。チーム人数制限引き上げなど、ベルギー前にいくつかの規則変更

 厳格な新型コロナウイルス感染予防策のもとで2020年シーズン序盤6戦が無事に終了した後、F1はいくつか規則変更を行うことを決めた。サーキットに入れるチームスタッフの人数が引き上げられ、従来のモーターホームが復活することとなった。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックのなか、グランプリを安全に開催するため、F1はいくつか特別なルールを定めてシーズンをスタートした。序盤戦は無観客で開催され、サーキットに入れるチーム関係者の数が1チームあたり80人に制限されてきた。また、通常ヨーロッパラウンドで使用されるモーターホームの設営には多数の人手が必要なため、これに代わってテントなどが使用された。

 しかし第7戦ベルギーGPを前に、1チームあたりの人数を90人に増やし、チームがモーターホームやケータリングサービスを持ち込むことを可能にする旨、チーム間において合意がなされた。人数制限の変更は世界モータースポーツ評議会において正式に承認され、競技規則に追加された。

2019年F1第5戦スペインGP レッドブル&トロロッソ モーターホーム
2019年F1第5戦スペインGP レッドブル&トロロッソ モーターホーム

 さらに、タイヤ割り当てについての規則にも修正が行われた。今季の異例なカレンダーにピレリが対応する負担を減らすため、2020年に関しては、ドライバーごとにタイヤの内訳を選ぶ形ではなく、全員にハード2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットが割り当てられている。

 しかしこの規則に「サプライヤーの合意を得てFIAによって別の決定がなされない限り」という文言が追加された。この変更が行われた主な理由は、イモラのグランプリが2デイ開催であり、通常よりタイヤ数を減らす必要があるためと考えられる。

 また、パンデミックによる今季カレンダー変更によって新たに加えられたグランプリ開催地で、過去のマシンを使ってテストを行うことが正式に禁止された。TPC(2016年から2018年のマシン)およびTHC(2016年より前の、いわゆるヒストリックカー)は、オリジナルカレンダーが発表された2019年10月4日より後に2020年カレンダーに加えられたサーキット、つまりムジェロ、ポルティマオ、イモラ、イスタンブールパークで、グランプリ前に走行を行うことは許されない、という規定が競技規則に追加された。

 メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、ポルトガルGPの舞台ポルティマオでフィルミングデー走行を行う予定だったが、この規則により計画を取りやめたと明かしている。