インディ500:琢磨の後塵を拝したディクソン「赤旗ならラスト5周が面白くなったはず」

 第104回インディアナポリス500マイルレースの決勝レースが8月23日に行われ、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨が2017年以来、2度目となるインディ500制覇を達成。2位に敗れたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は悔しさを語るも、琢磨の速さを称賛した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月開催となった2020年のインディ500。予選2番手でスタートしたスコット・ディクソンは、すぐにポールポジションのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ)を交わすとレースをリードする。

 一時は2番手以降に10秒の差をつけるも、度々のアクシデントで出されるイエローコーションによって差はすぐになくなってしまう。

 しかし、レース中盤ではマシンの挙動を確かめるようにアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)とトップを入れ替わりながら走行。余裕に見えるディクソンだったが燃費はかなり厳しかったようで、来たるクライマックスに向けて着々と準備を進めレースをリードしていく。

 レースは終盤に入り、158周目に佐藤琢磨がディクソンを交わしトップに浮上した。ディクソンは琢磨を追うも、なかなかオーバーテイクすることができず最後のピット作業を迎える。

 琢磨より1周あとにピットインしたディクソン。クルーも素晴らしい作業で送り出し、琢磨の前でコースに復帰する。

 しかし、すぐに琢磨がオーバーテイク。ディクソンはここから何度となく琢磨を攻め立てるが、なかなかトップを奪うことができず。レースは残り5周を迎える。

 ここでスペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がクラッシュ。レースはイエローコーションとなり、そのままチェッカーフラッグを迎えた。

 2位に敗れたディクソンは、その悔しさを語った。

「この結果を受け入れるのは難しいね。燃費について、佐藤(琢磨)がどうやっていたのか本当に分からない」

「僕たちは(琢磨の)1周あとにピットインしたのだが、彼らが残り周回を走りきろうとしたとき、それはとても難しかったはずだ」

「(ピゴットのクラッシュ後は)赤旗が出ると思っていた。そうであれば最後の4、5周はとても興味深いものになっただろう」

「佐藤、本当におめでとう! 今日はレイホール・レターマン・ラニガン、彼らが“スーパーファスト”だった。1位と3位という結果が、それを証明しているよ」

「また、ホンダにとって今日は良い一日だった。彼らに感謝の気持ちを伝えたい」

「HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)とホンダのパワーの恩恵を受けていることをとても誇りに思っているし、ポイントを獲得できてうれしいよ」

「しかし、やはりあのような形でポイントを奪われるのはつらいね」

スコット・ディクソンは終盤、佐藤琢磨がピットに入った1周後にピットイン。一度は先行するも、逆転を許した。
スコット・ディクソンは終盤、佐藤琢磨がピットに入った1周後にピットイン。一度は先行するも、逆転を許した。
予選、決勝ともに2位となったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)
予選、決勝ともに2位となったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)