MotoGP第6戦:KTMのエスパルガロが初日総合を制す。中上は総合2番手で好調な走り出し

 MotoGP第6戦スティリアGPの初日フリー走行1回目と2回目が、がオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、ポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が初日総合をトップで終えた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はトップから0.266秒差の2番手タイムにつけ、好スタートのスティリアGPとなった。

 今大会もマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は欠場。ステファン・ブラドルが代役を務める。同じく欠場するフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)の代役はミケーレ・ピロで、こちらも前戦から変わりはない。

 前戦オーストリアGPで大クラッシュを喫したヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)は、右手舟状骨の小さな骨折が見つかったことから、水曜日にイタリアで手術を受け、木曜日にはレッドブル・リンクに戻っていた。しかし手術から48時間が経過していないことから金曜日にメディカルチェックが受けられず、初日は出走が許可されなかった。ザルコは土曜日にメディカルチェックを受け、フリー走行3回目からの出走を目指すという。

 また、前戦オーストリアGPのアクシデントを受け、3コーナー立ち上がり付近のイン側に、新しいフェンスが設けられた。FIAで使用されているタイヤとエアフェンスで構成されたものだという。

 フリー走行1回目は気温23度、路面温度34度のドライコンディションで行われた。序盤にトップに立ったのは、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)。2番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、3番手にジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が続く。

 しばらくラップタイムは膠着した状態が続いていたが、残り時間5分を切ってミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)が中上のタイムを更新。さらに最後のアタックでドヴィツィオーゾが2番手タイムをマークした。

 最終的に、ミラーがトップ、ドヴィツィオーゾが2番手、オリベイラが3番手と続き、中上はトップから0.091秒差の4番手だった。5番手にはミルがつけ、前戦オーストリアGPでザルコと接触し、大転倒を喫したフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)は6番手でセッションを終えた。

 レッドブル・リンクの2戦目の初日フリー走行1回目は、前回のフリー走行1回目よりも全体的にタイムが上がり、また、20番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)までが1秒以内という、僅差の結果となった。

■FP2:KTMエスパルガロ弟がトップ、中上は2番手につける

 フリー走行2回目は、気温32度、路面温度53度のドライコンディションで行われた。開始5分過ぎ、ポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)がトップタイムをマーク。2番手にはビニャーレス、3番手にモルビデリがつけるセッション序盤となる。

 開始10分ごろにはアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が2番手に浮上。また、フリー走行1回目でセッションを通じてタイムが上がらなかったファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、このセッションでは序盤から5番手に、フリー走行1回目を4番手で終えた中上はこのセッションでも序盤から上位につけ、6番手タイムをマークする。

 残り時間20分を切って、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング))が4番手タイムをマーク。エスパルガロ弟とともに、KTMライダーふたりがトップ5につける。こうしたなか、リンスがエスパルガロ弟のタイムを上回り、トップに浮上した。

 しかし残り時間5分、そのリンスのタイムをエスパルガロ弟が再び更新。エスパルガロ弟がトップを奪還する。さらにミル、中上が相次いで自身のベストタイムを更新し、ミルは2番手、中上は3番手につける。

 終盤、この時点で11番手にポジションを落としていたクアルタラロが1コーナーでコースアウト。クアルタラロはその後、再び走行に戻った。

 トップのエスパルガロ弟は最後に自身のタイムをさらに更新。1分23秒638のタイムで、フリー走行2回目、初日総合としてもトップで終えた。そして2番手につけたのは、こちらも最後のアタックでタイムを短縮した中上。3番手にはミル、4番手にはリンスのスズキ勢ふたりが続いている。

 そしてヤマハ勢最上位となったのは、5番手のビニャーレス。クアルタラロは終盤にかけてタイムが伸びず、14番手というポジションでフリー走行2回目を終えた。