「スーパーセブンにカワサキ魂を注入!」ZX-12Rエンジンで実現した驚異の車重480kg&180psパッケージ!

「スーパーセブンにカワサキ魂を注入!」ZX-12Rエンジンで実現した驚異の車重480kg&180psパッケージ!

軽さとパワーで国産チューンドに比肩するパフォーマンスを実現!

カワサキのDNAを継承した日英合作のスーパースポーツ

現在、様々なメーカーからリリースされるスーパーセブン。1957年のデビューから半世紀以上が経過しているにも関わらず、今もなお進化し続けるオープン2シータースポーツの傑作だ。

しかも、自分の手で組み立てができるキットカーとしての要素を持つことから、時代によって搭載されるエンジンや仕様も多種多様。

そんな中、イギリスに本拠地を置く自動車メーカー、ケータハムから異色のマシンが登場する。その名は「ケータハム・ファイヤーブレード」。これは130ps以上を発揮する、ホンダCBR900RRのエンジン&ミッションに換装され、車重は400キロ未満という、ライトウエイトスポーツの究極系と言えるものだった。

そんなマシンに感化され、オーナーも「同じようなマシンが欲しい!」という思いに駆られる。ただ、ファイヤーブレードと同じ仕様は望まなかった。ケータハムスーパーセブンをベースに、製作当時の二輪最速モデルでもあったカワサキZX-12Rのエンジンスワップ仕様の製作を、兵庫県の“テクノプロ”に依頼したのだ。

エクステリアは基本的に純正のテイストを残すものの、カワサキのイメージカラーでもあるライムグリーンにオールペンされ、ラムエア効果を狙ってボンネットバルジを設置。また、ロールケージやシートはウエダパワーサービス製をチョイスし、スパルタンなイメージをさらに強めている。

エンジンはノーマルと同様、フロントミッドに縦置きで搭載される。サブコンで燃調を変更した他、アメリカMUZZYS製エアファンネルを装着する以外は、基本的にストックのまま。なお、駆動にはチェーンを使用せず、スプロケット部にプロペラシャフトを接続して行っているところも見逃せないポイントだ。

グラデーションが美しいマフラーは、カワサキ乗りの定番マフラーであるBEET製のナサート管をチョイス。EXマニには耐熱性の高いインコネル、集合部からサイレンサーまではチタンを使用した特注品で、軽量化だけでなく耐久性も大幅にアップしている。

ホイールは、ウエダパワーサービスオリジナルのアルミ鍛造モデルに交換。ブレーキは、フロントにAP製4ポットキャリパーを装着してストッピングパワーを強化済みだ。

メーカーによって様々な方式を採用するスーパーセブンだが、ケータハムはフロントにダブルウィッシュボーン、リヤにド・ディオンアクスルを採用する。この車両は走行性能アップを狙って、特注のアラゴスタ車高調(F7kg/mm R5kg/mm)をインストールしている。

カーボン製のインパネは、アナログメーター(油圧、水温、残燃料、空燃比)の他、AIM製デジタルメーターを装備するスパルタン仕様。また、センタートンネル上部にあるレバーは、手前がシフトチェンジで奥がリバース切り替え用。元々バイクのミッションはリバースギヤがないため、プロペラシャフト中間に専用のギヤが組み込まれているのだ。

エクステリアパネルは純正のアルミから、ほぼ全てをカーボンに変更。カーボン製であることを主張するクリア塗装のフェンダーには、エアの乱流を防ぐためにスリットが設けられている。

フロントグリルのデザインは、スーパーセブンということで“7”の文字があしらわれるが、カワサキエンジンに換装したこともあって、ワンオフで“K”に変更。言われなければ気づかないポイントだが、ちょっとした遊びゴコロも忘れていない。

バイク用エンジンはミッションが一体になっているため、通常の4輪用エンジンに比べて軽量かつコンパクト。その結果、純正からマイナス70キロもの軽量化を達成し、ロールバーなどの装備が追加された状態でも車重はたったの480キロ。

スーパーセブンの魅力でもある“軽さ”に磨きをかけ、そこに超高回転ユニットをプラス。そのポテンシャルは非常に高く、セントラルサーキットを1分25秒台で駆け抜けるなど、フルチューンマシンに勝るとも劣らない性能を発揮するのだ。

●取材協力:テクノプロ 神戸市東灘区御影本町4-1-3 TEL:078-843-8113