ウエットでもドライでも野左根航汰がトップ! ST1000は高橋裕紀が一歩リード/全日本ロードSUGO公開テスト2日目

 いよいよ8月9日(日)・10日(月・祝)に再開する全日本ロードレース選手権に向けた公開テスト2日目が7月29日(水)に、その舞台となる宮城県・スポーツランドSUGOで行われた。初日は、激しい雨のため、ほぼ走れず終いとなったが、この日は、朝から霧雨となり、ウエットコンディションでスタート。午後からは、雨も上がり、ほぼドライコンディションとなるが落とし穴もあった。

 2日目は、各クラスに分かれた走行が、それぞれ2本行われ、JSB1000クラスは、J-GP3、ST1000に続いて3番目の走行となっていた。ウエットとなった1本目は、セッション開始直後に野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がSPインコーナーで進入ハイサイドで転倒してしまい赤旗が提示される。レッカーに乗って戻って来た野左根は、もう1台のバイクでコースインすると最後のアタックで1分36秒832をマークしトップタイム。

 2番手に前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)が1分37秒217、3番手に中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分37秒422で続き、ヤマハ勢が上位を占める結果となった。4番手に清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)が1分38秒200、5番手に水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)が1分38秒751、6番手に渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING)が1分38秒836と続いていた。

 ほぼドライとなった2本目では、セッション終盤に各ライダーはタイムを詰めて行く。ここでも野左根が、ただひとり1分26秒台に入れる1分26秒985をマークして、この日、2セッションともトップに着けた。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

「1本目大きなハイサイドで転倒してしまいマシンが大破してしまいました。自分もけっこう高く放り出されてしまっていたのですが、怪我がなかったのは、不幸中の幸いでしたね。そこからTカーに乗り換えてウエットでもトップタイムを出すことができました。2本目では、1本目で転倒してしまったバイクをチームが修復してくれました。メインバイクで走れたのは大きかったですし、チームに感謝したいですね。1時間という限られた中でしたが、ドライでいろいろ確認できましたし、タイヤの選別もできたので、いいテストになりました」と野左根。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 1分27秒368で2番手に着けた絶対王者・中須賀は「天候に左右されて思うようなテストにはなりませんでしたね。もっと走りたかったというのが正直なところですが、その中でも、いろいろ試すことができたと思います。走りのリズムは、取れましたし、レースへの準備は整ってきていると思います」と、こちらも準備万端と言ったところか。

 3番手に渡辺一樹が1分27秒456、4番手に渡辺一馬が1分28秒149、5番手に清成龍一が1分28秒154、6番手に濱原颯道が1分28秒630で続いた。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)

 この日、JSB1000クラスに限らずレインボーコーナーで転倒したライダーが多かった。ちょうどクリッピングポイントでもある、イン側の縁石からわき水が出てしまっており、これに乗ってしまったのが原因だった。その中に水野の姿もあった。

「前の周まで普通に走ることができていたのに、一瞬で転倒してしまいました。ニュータイヤでアタックする予定だったのですが、この転倒でできなかったので、フラストレーションが溜まるテストになってしまいました。その中で、マシンの方向性も見えて来ましたし、レースウイークにセットを進めて、いいレースができるようにしたいですね」と水野。この日のタイムは、ユーズドタイヤで出した1分29秒031がベストとなり7番手だった。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:高橋裕紀(日本郵便HondaDreamTP)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:高橋裕紀(日本郵便HondaDreamTP)

 今シーズンより始まるST1000クラスも1本目、2本目ともに高橋裕紀(日本郵便HondaDream TP)がトップタイムを記録。ドライとなった2本目では、1分30秒287をマークしている。

「CBR1000RR-Rは、新型なのでまったくデータのないところからのスタートでした。ここまで3月に鈴鹿でシェイクダウンして、先日、ツインリンクもてぎのスポーツ走行を走り、今回のSUGOテストだったので、まずは仕分け作業を行いました。まだまだ走り足りないですし、詰める部分も残っている中で、ウエットでもドライでもトップに立てたことは、今の方向性が間違っていないということを確認できたと思います。ダンロップタイヤもすごくコントローラブルでいいフィーリングでした。レースウイークも、この調子でチーム一丸となっていいマシンセットを進めてレースにしたいですね」と高橋。ただひとり、1分30秒台に入れ、2番手を0秒726も引き離していた。

 2番手には、BMW S1000RRをライディングする星野知也(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)が1分31秒013で続いた。

「初めてダンロップレインで走りましたが、フィーリングをつかむことができたのは、大きな収穫でした。ドライでも前回のテストで変更した仕様がうまく合い2番手につけられたのは、よかったと思います」と星野。

 3番手の名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)もダンロップレインは初走行。「SUGOのウエットは、特に苦手なのですが、意外に普通に走ることができました。まだまだ詰めなくてはいけない部分が残っている中では、まずまずのタイムだったと思います」と、こちらも上々の感触のようだ。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)

 ST600クラスは、2回目の走行開始直後に、やはりレインボーコーナーで転倒があり、数台を巻き込む多重クラッシュとなってしまう。このアクシデントのためセッションは、30分に短縮されて行われた。ここでSUGOを得意としている岡本裕生が1分31秒720をマークしてトップ。2番手に荒川晃大が1分31秒829で続き、トップ2が1分31秒台。3番手に小山知良が1分32秒201で続き、ホームコースの横山尚太が1分32秒241で4番手に着けた。

 この日から走行開始となったJ-GP3クラスは、1本目は、ウエット、2本目は、中途半端なコンディションとなったため、全体的に周回数は少なかった。その中で、山田尚輝(Mistresa Jr.)が1分40秒074でトップとなっていた。今シーズン、自らのチームでエントリーしている岡崎静夏は、マシントラブルのため1周もできずに初日を終えている。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡﨑静夏(RT YOLO SARD&ぱわあくらふと)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡﨑静夏(RT YOLO SARD&ぱわあくらふと)

 全日本ロードレース選手権 SUGO公開テスト2日目のタイム結果は以下の通り。

■全日本ロードSUGO公開テスト2日目 JSB1000 走行1回目 タイム結果

Pos. No. Rider Team Time
1 53 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’36.832
2 75 前田恵助 YAMALUBE RACING TEAM 1’37.217
3 51 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’37.422
4 17 清成龍一 Keihin HondaDream SIR 1’38.200
5 3 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’38.726
6 635 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 1’38.751
7 26 渡辺一樹 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING 1’38.836
8 33 渡辺一馬 Keihin HondaDream SIR 1’41.092
9 572 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 1’41.093
10 87 柳川明 will-raise racing RS-ITOH 1’41.399
11 571 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 1’41.673
12 36 岩田悟 Team ATJ 1’43.132
13 21 今野由寛 MotoMap SUPPLY 1’43.628
14 19 中冨伸一 RC甲子園 1’43.648
15 13 津田一磨 Team BabyFace 1’43.810
16 090 秋吉耕佑 au Kousuke R 1’44.200
17 28 児玉勇太 TEAM KODAMA 1’44.216
18 44 関口太郎 Team TARO 1’44.827
19 25 亀井雄大 suzukaレーシング 1’44.851
526 渡辺一樹 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING 出走せず
71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 出走せず
587 柳川明 will-raise racing RS-ITOH 出走せず
517 清成龍一 Keihin HondaDream SIR 出走せず
533 渡辺一馬 Keihin HondaDream SIR 出走せず
72 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 出走せず
634 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 出走せず
1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 出走せず
575 前田恵助 YAMALUBE RACING TEAM 出走せず
519 中冨伸一 RC甲子園 出走せず
528 児玉勇太 TEAM KODAMA 出走せず
24 須貝義行 Team 須貝 出走せず
036 岩田悟 Team ATJ 出走せず

■全日本ロードSUGO公開テスト2日目 JSB1000 走行2回目 タイム結果

Pos. No. Rider Team Time
1 3 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’26.985
2 51 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’27.368
3 26 渡辺一樹 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING 1’27.456
4 1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’27.822
5 33 渡辺一馬 Keihin HondaDream SIR 1’28.149
6 17 清成龍一 Keihin HondaDream SIR 1’28.154
7 53 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’28.267
8 572 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 1’28.630
9 526 渡辺一樹 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING 1’28.873
10 635 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 1’29.031
11 13 津田一磨 Team BabyFace 1’29.170
12 75 前田恵助 YAMALUBE RACING TEAM 1’29.287
13 44 関口太郎 Team TARO 1’29.971
14 571 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 1’29.982
15 587 柳川明 will-raise racing RS-ITOH 1’30.471
16 19 中冨伸一 RC甲子園 1’31.088
17 575 前田恵助 YAMALUBE RACING TEAM 1’31.144
18 21 今野由寛 MotoMap SUPPLY 1’31.213
19 036 岩田悟 Team ATJ 1’31.587
20 28 児玉勇太 TEAM KODAMA 1’31.838
21 090 秋吉耕佑 au Kousuke R 1’31.923
22 25 亀井雄大 suzukaレーシング 1’32.270
23 71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 1’32.821
24 634 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 1’38.250
25 519 中冨伸一 RC甲子園 1’38.290
87 柳川明 will-raise racing RS-ITOH 出走せず
517 清成龍一 Keihin HondaDream SIR 出走せず
533 渡辺一馬 Keihin HondaDream SIR 出走せず
72 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 出走せず
528 児玉勇太 TEAM KODAMA 出走せず
36 岩田悟 Team ATJ 出走せず
24 須貝義行 Team 須貝 出走せず

■全日本ロードSUGO公開テスト2日目 ST1000 走行1回目 タイム結果

Pos. No. Rider Team Time
1 23 高橋裕紀 日本郵便HondaDreamTP 1’40.272
2 033 藤田拓哉 Speedheart DOGFIGHT RACING YAMAHA 1’40.671
3 70 岩﨑哲朗 OGURA CLUTCH with RIDE IN 1’40.956
4 633 名越哲平 MuSASHi RT HARC-PRO 1’41.390
5 071 榎戸育寛 SDG Mistresa RT HARC-PRO 1’41.517
6 46 星野知也 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW 1’41.627
7 870 清末尚樹 TeamWith87 KYUSHU 1’42.171
8 13 柴田義将 OGURA CLUTCH with RIDE IN 1’42.593
9 14 伊藤和輝 will-raise racing RS-ITOH 1’43.038
10 57 奥田教介 Team MF & Kawasaki 1’43.215
11 087 清末尚樹 TeamWith87 KYUSHU 1’43.268
12 7 新庄雅浩 RS-ITOH&AUTOBOY FirstStar 1’44.125
13 017 作本輝介 Keihin HondaDream SIR 1’44.223
14 104 國川浩道 TOHO Racing 1’45.163
15 15 Dzegede Zechariah Odakaihatsu aprilia + TOHO 1’48.366
16 18 上林隆洸 浜松チームタイタン 1’53.765
85 津田拓也 WestPower・S-SPORTS 出走せず
585 津田拓也 WestPower・S-SPORTS 出走せず
95 生形秀之 WestPower・S-SPORTS 出走せず
392 尾野弘樹 ミクニVISION2023 出走せず
12 長谷川聖 Team KAGAYAMA powerdbyYOSHIMURA 出走せず
16 松川泰宏 MOTO BUM+SAI 出走せず
26 谷本音虹郎 SpeedheartDOGFIGHTRACINGYAMAHA 出走せず
55 笹原隆男 片倉オート商会☆YSP横浜南☆ESUO 出走せず
91 中山智博 Team91孫悟空&G.H.H 出走せず
98 中澤孝之 SpeedheartDOGFIGHTRACINGYAMAHA 出走せず
557 奥田教介 Team MF & Kawasaki 出走せず

■全日本ロードSUGO公開テスト2日目 ST1000 走行2回目 タイム結果

Pos. No. Rider Team Time
1 23 高橋裕紀 日本郵便HondaDreamTP 1’30.287
2 46 星野知也 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW 1’31.013
3 633 名越哲平 MuSASHi RT HARC-PRO 1’31.393
4 033 藤田拓哉 Speedheart DOGFIGHT RACING YAMAHA 1’31.587
5 70 岩﨑哲朗 OGURA CLUTCH with RIDE IN 1’31.634
6 14 伊藤和輝 will-raise racing RS-ITOH 1’32.498
7 071 榎戸育寛 SDG Mistresa RT HARC-PRO 1’33.264
8 870 清末尚樹 TeamWith87 KYUSHU 1’33.920
9 57 奥田教介 Team MF & Kawasaki 1’34.145
10 392 尾野弘樹 ミクニVISION2023 1’34.378
11 017 作本輝介 Keihin HondaDream SIR 1’34.934
12 104 國川浩道 TOHO Racing 1’34.986
13 15 Dzegede Zechariah Odakaihatsu aprilia + TOHO 1’38.096
85 津田拓也 WestPower・S-SPORTS 出走せず
585 津田拓也 WestPower・S-SPORTS 出走せず
95 生形秀之 WestPower・S-SPORTS 出走せず
087 清末尚樹 TeamWith87 KYUSHU 出走せず
7 新庄雅浩 RS-ITOH&AUTOBOY FirstStar 出走せず
12 長谷川聖 Team KAGAYAMA powerdbyYOSHIMURA 出走せず
16 松川泰宏 MOTO BUM+SAI 出走せず
18 上林隆洸 浜松チームタイタン 出走せず
26 谷本音虹郎 SpeedheartDOGFIGHTRACINGYAMAHA 出走せず
55 笹原隆男 片倉オート商会☆YSP横浜南☆ESUO 出走せず
91 中山智博 Team91孫悟空&G.H.H 出走せず
98 中澤孝之 SpeedheartDOGFIGHTRACINGYAMAHA 出走せず
13 柴田義将 OGURA CLUTCH with RIDE IN 出走せず
557 奥田教介 Team MF & Kawasaki 出走せず