フェラーリF1代表「予想以上に深刻な状況」2020年型車の改善には時間がかかるとの見通し

 フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、2020年型マシンのパフォーマンス不足は予想していた以上であり、状況を立て直すには時間がかかると語った。シーズン開始時から低調なチームを本来の姿に戻すため、あらゆる面で改善を図り、その一環として組織変更を行う可能性があるとも示唆した。

 序盤3戦のフェラーリはメルセデスと優勝争いをすることができず、第3戦ではレッドブルやレーシングポイントより下位でフィニッシュした。

 2020年型のパッケージには空力とパワーユニットの両方に弱点が存在しており、レギュレーションが翌年まで凍結されていることから、早急に改善を図る必要がある。

 ビノットは、パフォーマンスを向上させて前進するため、あらゆる策を講じることを誓っており、それにはマネージメント体制の刷新も含まれるという。

マッティア・ビノット(フェラーリ チーム代表)
2020年F1第3戦ハンガリーGP マッティア・ビノット(フェラーリ チーム代表)

「バルセロナ(でのテスト)で自分たちの速さが十分ではないことは分かっていた。しかしここまで困難な状況は予測していなかった。予想していたよりも明らかに悪い」とビノットはハンガリーGPのレース後に語った。

「3週連続開催が終わり、次のシルバーストンまでに2週間ある。マシンと組織のあらゆる側面について検討することが、マラネロにとって重要になる。改善に必要なことはすべて検討しなければならない」

 イタリアのメディアは、現在フェラーリでGTおよびコルセ・クリエンティのレーシングディレクターを務めるアントネッロ・コレッタが、シニアマネージャーのひとりとして加わる可能性があると伝えている。

 当面、フェラーリのエンジニアチームは、SF1000のパフォーマンスに影響を及ぼしている問題を解明することに集中する。シュタイアーマルクGPで導入した最新のアップグレードでは、ほんのわずかの進歩しか見られなかったためだ。

「オーストリアに持ち込んだアップデートにおいては、風洞とコース上のパフォーマンスとの間の相関関係が改善していたと思う」とビノットは説明した。

「少なくともそういう点への対処は行っているが、いまだにパフォーマンスが不足している」

「ストレートでもコーナーでもスピードが足りない。総合的に、このマシンはすべての分野において改善が必要だ。ひと言で言うとそういうことだ」

 しかしビノットは、SF1000の弱点に対する効果的かつ即効性のある打開策はないと考えている。

「時間がかかるだろう。数週間で対処できることではない。つまり忍耐が必要だ」とビノットは強調する。

「繰り返しになるが、我々はすべての領域でスピードが不足しているので、すべての分野において改良が必要だ。それは単純な策で対処できることではないし、簡単な解決策やパッケージもない」

「時間がかかるだろう。どれくらいかかるか? それに対しての答えは、まだない」