富田竜一郎が2020年GTWCヨーロッパのスプリントカップに挑戦。WRTからの参戦を発表

 7月15日、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦するベルギーのWレーシングチーム(WRT)は、アウディR8 LMSでの今季の参戦体制を発表した。そのなかで注目の存在と言えるのは、2019年までスーパーGT GT300クラスに参戦していた富田竜一郎が、ヨーロッパで名門WRTからの参戦が決まったことだ。

 ヨーロッパで多くのエントリーを集めるGTワールドチャレンジ・ヨーロッパは、エンデュランスカップとスプリントカップに分かれるが、アウディのワークス格であり、数多くのレースでタイトルを手にしている名門WRTは、その両方に参戦する。

 この日、WRTは両シリーズへの参戦体制を発表したが、注目と言えるのがスプリントカップのドライバーだ。2019年まで2年間Audi Team HitotsuyamaからスーパーGT GT300クラスに参戦してきた富田竜一郎が、アウディファクトリードライバーであるケルビン・ファン・デル・リンデと組み参戦することになったのだ。

 富田はGT-Rプレステージカップを経て、2014年にGT300クラスに参戦。2015年にはGAINERに移籍し、シリーズ2勝をマーク。2018年にはAudi Team Hitotsuyamaに移籍し、印象的なスピードをみせてきた。

 一方で、2018年〜19年には、チームとともに鈴鹿10時間に参戦。ヨーロッパのトップとの戦いを経験し、また2019年には、アウディRS3 LMSを駆り、WTCR世界ツーリングカーカップにもスポット参戦を果たし、こちらでも世界との戦いを意識するようになったという。

 その富田の思いに応え、Audi Team Hitotsuyamaでは、GT300参戦にあたって長年提携関係にあるWRTと協議を開始。新型コロナウイルスの影響による困難な状況もあったが、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのシリーズ再開、そして渡航制限の緩和をうけ、フル参戦が決まった。

 そして2年間リチャード・ライアンと組んでいたことからコミュニケーションも問題がなく、スーパーGTでみせてきた速さが本場ヨーロッパの舞台でどう発揮されるか非常に楽しみなところ。チームメイトとなるファン・デル・リンデから学べることも多いはずだ。また、富田の挑戦はグランバレイ株式会社がサポート。マシンの前後にそのロゴが躍る。

 富田はチームからセッティング出しの依頼をうけ、NILZZ RacingからスーパーGT富士公式テストに参加していたが、すでに渡欧しており、この日イタリアのミサノで初めてのテストを行った後、8月7〜9日の開幕戦を迎えることになる。

GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ スプリントカップ
WRT 31号車参戦体制

チーム:WRT
マシン:アウディR8 LMS
カーナンバー:31
クラス:PRO
ドライバー:ケルビン・ファン・デル・リンデ/富田竜一郎

富田竜一郎とケルビン・ファン・デル・リンデがドライブするWRTの31号車。グランバレイのロゴ、HITOTSUYAMAのロゴも入る。
富田竜一郎とケルビン・ファン・デル・リンデがドライブするWRTの31号車。グランバレイのロゴ、HITOTSUYAMAのロゴも入る。
世界の強豪たちと競り合う富田竜一郎のアウディRS3 LMS
世界の強豪たちと競り合う富田竜一郎のアウディRS3 LMS