【レース後会見の気になる一言】メルセデス代表はハミルトンを擁護「5秒のタイムペナルティは厳しすぎる」

 昨年のブラジルGPに続いて、またもルイス・ハミルトン(メルセデス)によって、表彰台のチャンスを奪われた形となったアレクサンダー・アルボンが所属するレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表が、「ルイスはアプローチを変えるべき」と、レース後、ハミルトンのドライビングを激しく口撃した。

 その一方で、メルセデスのトト・ウォルフ代表は、異なる主張を展開し、ハミルトンを擁護した。

「あくまで個人的な見解を言わせてもらえば、5秒のタイムペナルティは厳しすぎると思う。ルイスはあのコーナーでステアリングをいっぱいまで切っていたし、アルボンにはコースの約40%を与えていた。こちら側の意見を言わせてもらえば、1周目にルイスがアルボンに押し出されたときのほうがひどい状況だった。だから個人的には、(スチュワードのペナルティは)正当ではないと思う。ただ、スチュワードというのは常に正しい判断を下すのが難しい立場にあることもわかっている。常に裁定に賛成する人もいれば、反対する人もいる。そして、今日はルイスとチームにとって、(その裁定は)良くないものとなった」

 また、レース中盤にギヤボックスのセンサーに問題を抱えた際に出された「Urgent Chassis Default Two One」という無線での指示は、チームオーダーの暗号だったのかという問いには、ウォルフは思わず笑ってしまった。というのも、その質問の背景には、2013年のマレーシアGPでマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルによって1-2体制を築いていたレッドブルが、ふたりのドライバーに対して「ポジションキープ」を意味する「Multi Two One(マルチ・トゥー・ワン)」というチームオーダーの歴史が関係していたからだ。

「誇大妄想はやめてくれよ(笑)。これは『マルチ21』なんかじゃないんだから。「Urgent Chassis Default Two One」という無線での指示は、パワーユニットを保護するためにエンジンをより低くするモードに切り替えろというものだよ」

 また、レース終盤にハミルトンに5秒のタイムペナルティが出されたとき、ハミルトンをボッタスの前に出して、5秒のマージンを作るという考えはなかったのかと問われたウォルフは、そのアイディアも否定した。

「それは状況をより複雑にするだけだ。われわれはシーズンの最初の数レースで、ドライバーたちの戦いに干渉することはない。縁石に近づかないようにという同じ注意事項を与えた以外、チームオーダーを出すという考えは、まったくなかった。直接的にも、暗号を使用してもね。今日はゼロ・チームオーダーだった」