WEC:コロナ禍でのル・マン24時間『連帯と責任』を合言葉に、観客数を絞って開催へ

 6月30日、ル・マン24時間レースを主催するACOフランス西部自動車クラブは、9月19~20日に延期となった第88回ル・マン24時間レースを通常よりも観客数を減らした状態で開催すると発表した。また2020年大会の合言葉を設定し、これを1923年の初開催以来、ル・マンを支配してきた言葉である『連帯と責任』とした。

 新型コロナウイルスの世界的大流行の影響を受けて、本来行われるはずだった6月から9月へと開催が延期されている2020年のル・マン24時間レース。WEC世界耐久選手権のハイライトであるこのレースを巡っては、これまでに暫定エントリーリストや新しい週末のスケジュールなどがアナウンスされてきたが、観客の有無については不透明な状況が続いていた。

 この問題についてACOは30日、例外的な状況においては例外的なイベントの実施が必要であるとし、観客数を絞って伝統の耐久レースを開催するとアナウンス。この決定によりレース開催時に会場へ入ることができる観客は、ACOメンバーとすでにチケットを購入したファンに限られることとなった。

 なお6月30日現在、ル・マン24時間のチケット販売は停止されており、この措置はフランス政府から新型コロナ“パンデミック”の進展に応じた追加の通知があるまで継続されるという。

 コロナ禍で実施される第88回大会の中核となる原則として合言葉に設定された“連帯”と“責任”。ACOはこのふたつの言葉を用い、耐久レースの価値と、伝統のル・マンが始まった1923年以来このレースを支配してきたチーム精神を強調したいと考えている。

「2020年のル・マン24時間レースでは、『連帯と責任』が単なる言葉以上のものになるだろう。この原則は団結と友愛を祝うイベントの基礎を形成する」と語るのは、ACOのピエール・フィヨン会長。

「私たちはこの健康機器に立ち向かう英雄たちに敬意を表し、同時に我々のクラブのメンバー、ボランティア、チーム、パートナー、組織、メディア、そしてファンの献身にも敬意を表する」

「彼らなしではこのレースは開催不可能であり、すでに過去のものになってしまっていただろう」

「責任は私たちの基本原則のひとつだ。それゆえ、我々の(レースに)熱心なファンが私たちの立場を理解し、決定を支持してくれることを確信している」

「今年は来場者数記録を破ることはないだろう。しかし、レースのすべての魔法と観客の経験はトラックサイド、または遠くであっても世界クラスのままであるはずだ」