「このままレースを続けるべきなのか」F1王者ハミルトンを襲ったモチベーション維持への不安

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1の休止が長引く状況のなか、このままレースを続けていくことへの疑問が生じるなど、気持ちの浮き沈みを経験していると告白した。

 今年でF1参戦14年目をむかえるハミルトンは、シーズンが完全に中止とならないかぎり、偉大なミハエル・シューマッハーの記録に並ぶ7度目の世界タイトル獲得を目標に据えている。チームの同僚たちと同じく、彼も2020年シーズンがいつ、どこで開幕するのかが明確にされることを、自宅で辛抱強く待っているところだ。

 しかし休止期間が長引く状況下で、トレーニングは続けながらも自分の気持ちと向き合うことを余儀なくされ、モチベーションを維持していけるのか不安に駆られることがあるのだという。

「朝起きたらなんとなく気分が重い日もある。そういうときはトレーニングしようという気持ちになれないんだ」と、ハミルトンはメルセデスの公式YouTubeチャンネルで語った。

「『まったく、僕たちはこの先どこへ向かうんだろう? 次はいったい何が起きるんだ? 僕はこのままレースを続けるべきなのだろうか?』ってね」

「いろいろなことを考えてしまう。『チクショウ!』と思う。でも少したつと今度は『チクショウ! 僕は自分の仕事が大好きなはずじゃないか! なぜやめることなど考える必要があるんだ?』と思い直すんだ」

「気持ちのうえでは、結局のところ自分に自信を持つことが大切なんだと思う。どうすれば自分をきちんと愛せるのかを考えるんだ」

「自分を愛すること、そして気持ちを楽に持つことだね」

 ハミルトンは、外出制限が続く今の生活においては精神的にも身体的にも自分と向き合う時間が長い、と心境を率直に語った。

「自分自身のために時間を使おうと心がけているんだ。自分を正当に評価できるようにして、うまくいったことを認め、評価して、失敗したりうまくいかなかったりしてもそのまま受け入れるようにしている」

「それでいい。いろいろな局面で、自分に厳しくしないことだよ」

「こういう時期に自分を成長させられなければ、いったい何をしているんだという話になると思う。怠けるだけで時間を浪費しているようなものだからね」

「待っているだけでは何も得られない。自分から努力して、欲しいものをつかみ取ろうとすること、そしてそれを争っている相手よりも強く願うことが大切なんだ」