コロナ危機に直面するF1チーム、予算上限額で合意。順位によりハンデをつける開発制限の導入も

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる経済的な危機に直面するなか、F1チームが予算や空力開発の制限などについて合意したと報じられている。

 これまで予算上限額の設定について協議を重ねてきたチームが、ついに合意に達したと、BBCが23日に伝えた。

 元々、2021年の上限額は1億7500万ドル(約188億円)に定められていたが、これが1億4500万ドル(約156億円)に減らされ、2022年には1億4000万ドル(約150億円)、2023年から2025年には1億3500万ドル(約145億円)と段階的に減額されていくことになるという。
 レース開催数の変化によって上限額は変動し、1戦あたり100万ドル(約1億1000万円)が増減される。

 このプランは来週FIAのモータースポーツ評議会での承認を経て、正式に決定する見込みだ。

2020年F1プレシーズンテストが開催されたスペイン・バルセロナ
2020年F1プレシーズンテストが開催されたスペイン・バルセロナ

 さらに、来年より、上位チームの空力開発を厳しく制限する規則が導入される見通しであることも分かった。

  BBCによると、風洞とCFDの作業の制限を、上位チームにはより厳しく、下位になるにしたがって許容範囲を増やしていくという規則が設けられるという。

 2021年にF1チームは、2022年の新規則に対応したマシン開発を行わなければならない。それを考慮し、比較的緩いハンデが設定され、今年チャンピオンを獲ったチームは基準値の90パーセントが許可され、選手権の順位に従ってその数値が2.5パーセントずつ増えていき、最下位のチームは112.5パーセントが許可される。

 2022年以降は、チャンピオンに許されるのは基準値の70パーセントとなり、順位がひとつ落ちるにごとに5パーセント増やされ、最下位のチームは115パーセントが許される。
 新規参入チームは、最下位チームと同じ作業量を行うことが認められるということだ。