F1アメリカGP開催が不確実に。オースティンで大規模イベントが年内禁止の方向

 2020年秋に予定されているF1アメリカGPの開催が不可能になる可能性が出てきた。サーキット・オブ・ジ・アメリカズが位置するテキサス州オースティンの公衆衛生局が、今年末まで大規模イベントの実施を許可しない意向を示したのだ。

 新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、F1の前半10戦は延期あるいは中止となり、現在F1は変更版カレンダーの作成に取り組んでいる。

 元々のカレンダーでは、アメリカGPは10月23日から25日の日程が与えられている。オースティンは現在、封鎖解除計画におけるステージ3に位置しており、「感染リスクが低い人間10人以下」の集まりまでしか許可されていない。大規模イベントの開催が可能になるにはステージ1まで進む必要がある。

 オースティン公衆衛生局の暫定医療局長を務めるマーク・エスコット博士は、今年末までは大人数が集まるイベントの開催は認められないとの考えを示した。

「まず最初に禁止したのが大規模イベントであり、これらの開催を許可するのは最後の最後になると思う。大勢の人々が同じ場所に集まり、互いに密接する危険が高いからだ」とエスコット博士が述べたと『Austin-Statesman』紙が伝えた。

「合理的な予測を行うためのプランに取り組んでいるが、12月末までを考えると、大規模イベント、特に2500人以上集まるイベントを開催できるほどリスクが軽減しているという兆候は、現時点では見えていない」

2019年F1第19戦アメリカGP
2019年F1第19戦アメリカGP

 しかし住民たちの努力により流行を抑えられれば、状況は変わってくるかもしれないとも、エスコット博士は述べている。

 サーキットがF1アメリカGP開催料金を支払うため、テキサス州主要イベント信託基金が年間2000万ドル(約21億5000万円)を提供している。しかしそれは観客が訪れることにより地元に収益がもたらされることを前提としており、無観客での開催になれば、資金提供の対象からは外れてしまう。

 一方で、無観客開催の場合、サーキットがF1商業権保有者であるリバティ・メディアに支払う料金は減額されるものと予想される。