アルファタウリ・ホンダ、新型コロナ危機による財政への影響で2022年型F1マシンの開発に憂慮

 アルファタウリ・ホンダのチーム代表であるフランツ・トストは、F1の現在の危機により財政面への影響があることから、2022年に向けた新型マシンの設計製造について“非常に憂慮”していると述べている。

 新型コロナウイルス危機の影響を軽減するために、F1は2021年に向けて現在の技術規則の大部分を凍結し、レギュレーションの大幅な改訂の実施を1年延期した。そのためチームは来シーズンも2020年型マシンで戦うことになるが、2022年に向けては完全に新しいシャシーをデザインする必要がある。

 レッドブル・ホンダのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、来年のチームの財政政負担をさらに和らげるために、レギュレーション変更を2年延期することを働きかけていた。

 しかしホーナーの呼びかけは失敗に終わり、ホーナーを支持していたトストも残念な思いをしている。レギュレーション変更を2023年にずらして、チームが2021年に限られたリソースで運営できるようにし、また翌年の開発と新ブランドデザイン構想のバランスを取れるようにしたかったのだ。

「来年については非常に憂慮している」とトストは『Formula1.com』に語った。

「今年のマシンを2021年におおよそ持ち越すことができるが、それはレギュレーション変更がないからだ。だが2021年に、我々は完全に新しい2022年型マシンを設計し組み立てなければならないのだ。財政面から、我々がこれをどうやってのけるか私にはまだ分からない」

「これだけ大きなプロジェクトを構築するには多くのコストがかかるのだ。様子を見ていくことにするだろう」

「このような決定が下されたが、私は2023年まで延期することを望んでいた。だがFOMとFIAはそのように決めることはなかったので、せめて最善を尽くさねばならない」

 チームが未知の領域に踏み出す助けとして、F1は来年から導入される予算制限の上限を1億7500万ドル(約188億3700万円)から1億4500万円ドル(約156億800万円)に引き下げたが、これでも高すぎると考えられている。

「私としては、この数字でも高すぎると思う」と語ったトストは、F1におけるより効率的なコスト制限額を決めることについて、姉妹チームのレッドブルと対立することも辞さない。

「私は常に数字を下げることを求めてきた。単に我々は世界的な経済危機にあるからだ。回復するには3年から4年はかかると予想している」

「スポンサーを見つけることが難しい。予算制限が1億4500万ドル(約156億800万円)になっても、アルファタウリでは予算制限に含まれないコストとして、さらに約4000万ドル(約43億600万円)の追加が必要だ。つまり予算は1億8500万ドル(約199億1500万円)程度必要ということだ」

「これだけの金額の資金を調達するのは大きな挑戦だ。今年それほどレースができないというのなら、我々が来年FOMから受け取る金額も少なくなる。それでもこれは決められてしまったことだ」