マクラーレン首脳、コスト制限引き下げに応じないフェラーリとレッドブルを批判「F1存続を妨げる行動」

 マクラーレン・レーシングのCEOザク・ブラウンは、2021年のF1コスト制限問題において、2チームが小規模チームをF1から追い出す危険を冒しているとして批判した。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響でチームが破綻するのを防ぐため、コスト上限額を1億7500万ドル(約190億円)から1億5000万ドル(約163億円)にまで引き下げることについてはすでに合意がなされている。しかし今週、F1および各チーム代表が行った会議で、これを1億2500万ドル(約136億円)、あるいは1億ドル(約108億円)にまで下げるという提案を中団チームが行った。フェラーリとレッドブルはこれを拒否しており、メルセデスは検討することを受け入れているといわれる。

「10チームなければ、あるいは少なくとも9チームはなければ、F1は成り立たない」とブラウンは今週、Sky Sports Newsにおいてコメントした。
「慎重に行動すべきチームがふたつある。言ってみれば、彼らの行動はリスクが大きい」

「このスポーツを成立させるにはフルグリッドである必要がある。彼らがこのスポーツの持続不可能な状態を継続させれば、関心を失うチームや、経済的に参加できない状況になるチームが出てくる。そうして彼らは自身たちのなかでレースをすることになる。それはうまくはいかない」

2020年F1オーストラリアGP マクラーレンCEOザク・ブラウン
2020年F1オーストラリアGP マクラーレンCEOザク・ブラウン

 ブラウンは、批判の対象の「2チーム」の名称を口にしていないが、メルセデスではないと明言しており、状況からフェラーリとレッドブルであることは明らかだ。

「2チームに関する話だ。ダイムラーは素晴らしい仕事をしている。我々の状況を認識しているのだ。つまり、他のどのチームであるかは推測できるだろう」

「この2チームにとって、F1は巨大なマーケティングプラットフォームだ。そのため、彼らが現在の財政バランスを維持したいと考えるのは理解できる」

「だが、スポーツの世界では、全員が公平に戦い、最も優れたチームが勝つことが望ましい。彼らは自分の能力に自信を持つべきだ。まるでミドル級選手としか戦いたがらないヘビー級の選手のようだ」

「彼らは素晴らしいチームだ。今より平等な条件でライバルたちと戦う覚悟をすべきだろう。それこそファンがスポーツに望んでいることなのだ」