スーパーフォーミュラが規則変更を盛り込んだ2020年開催概要を発表。第2・3戦については調整中

 4月9日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、2020年シーズンの開催概要について発表した。例年は鈴鹿サーキットでのモースポフェス等で記者発表会とともに公開されるものだが、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、資料のみの公開となった。ただ、その中でも多くの規則変更が盛り込まれている。

 全日本F2、全日本F3000、そしてフォーミュラ・ニッポンと名前や運営を変えながらも、国内トップフォーミュラとして長い歴史を誇るスーパーフォーミュラ。近年はヨーロッパを中心としたフォーミュラの構造再編もあり、海外からも高い注目を集めている。2020年も、海外からFIA-F2を経験したドライバーが参戦することになり、日本のトップを決めるだけでなく、F1に繋がるシリーズとしても位置づけられている。

 そんなスーパーフォーミュラの2020年のシリーズ概要については、さまざまな内容が記載された。なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となっている第1戦鈴鹿、第2戦富士、第3戦オートポリスについては、すでに既報のとおり第1戦鈴鹿は11月の第7戦を11月15日開催とし、第1戦は11月14日に開催されることになっている。ただ第2戦富士、第3戦オートポリスについては、日程調整中という内容に留まった。

■予選システム、1レースあたりの獲得ポイントが変更に

 まずレースについては、第1戦・第7戦については調整中とされているが、全戦を250km(100分のタイムキャップ制)のレース距離で開催する。予選方式はすべてノックアウト形式だが、2019年からは予選Q2進出がこれまでの12台から、14台に変更された。Q3進出車両は8台で変わらない。

 また、2020年はポイントシステムが変更された。2019年までは優勝10点、2位8点、3位6点で以下10位までポイント獲得が可能だったが、2020年からは下記のポイントに変更された。優勝や表彰台獲得で、より大きなポイントを獲得できる。

・2020年からの獲得ポイント
1位:20点
2位:15点
3位:11点
4位:8点
5位:6点
6位:5点
7位:4点
8位:3点
9位:2点
10位:1点

 また、新たに予選トップ3もポイントを獲得できることになった。1位:3点、2位:2点、3位:1点となっており、もし仮にポール・トゥ・ウインを果たせば、1レースで23ポイントを獲得できることになった。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦鈴鹿の表彰台
2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦鈴鹿の表彰台
坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

■タイヤの規定も変更に。ピット作業も変わる?

 競技規則については、その他もさまざまな内容が変更されている。大きな点としては、まずピット作業時に、『消火作業要員の専任化』ができることになった。

 ピットイン時に給油が行われる際、ピット作業員のなかから消火器を構える人員が必要だったが、これを作業要員から別途定義することで、タイヤ交換要員を4名同時に確保できることになった。ピット作業時間が短縮され、エキサイティングなレースを演出しそうだ。また、燃料搭載量は90リットルに統一。特別規則による運営を実施するとしている。

 タイヤについては、これまで2020年からはソフトタイヤの1種類のみになるいう噂もあったが、今回の資料には赤いラインが入ったタイヤが『ドライタイヤ』として表記されており、やはり1種類のみの使用になりそう。また、競技会期間中に使用できるウエットタイヤが最大4セットから、最大6セットに変更された。

 また、タイヤ保管方法については「密閉空間、および外気温より著しく高温になる空間での保管は認めない」とされているほか、スタート前後にタイヤ内圧のチェックが行われることになり、その場での是正か、罰則対象が設けられた。

 その他にもスタート時のストール車両については、「フォーメーションラップスタート時のストール、およびグリッドへ到着後のストール、いずれのケースも最後尾グリッドへ着ける」ことになったほか、『エクストラ・フォーメーションラップ』が採用され、グリッド到着後にスタートできなかった場合、シグナルおよび『EXTRA FORMATION LAP』ボードの表示により、再フォーメーションラップが可能となった。

スーパーフォーミュラのドライタイヤは2020年は1種類で争われることになりそう。
スーパーフォーミュラのドライタイヤは2020年は1種類で争われることになりそう。
ピットインするシャルル・ミレッシ(Buzz Racing Team with B-Max)。ピット作業の光景も変わりそうだ。
ピットインするシャルル・ミレッシ(Buzz Racing Team with B-Max)。ピット作業の光景も変わりそうだ。

■2020年も充実のテレビ放送。柳田&三浦愛がピットレポーターに

 シリーズの魅力向上に向けては、2020年に全日本F3選手権から生まれ変わる全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の全戦併催、TCRジャパンシリーズの併催により、新たな魅力を創出していく。

 また映像配信についても、国内外でYahoo! GYAO!やJ SPORTSを使った中継を行うほか、BSフジでの決勝の様子をレース当日の18時から放送。実況を野崎昌一/塩原恒夫のふたりが、解説を土屋武士とモータージャーナリストの古賀敬介が務める。また、ピットレポーターには、スーパーGTでも活躍する柳田真孝と、2019年まで全日本F3に参戦した三浦愛が担当することが発表された。

 BSフジで放映される『スーパーフォーミュラGO ON!』については、進行を本田朋子アナウンサー、ナレーションを乃木坂46の樋口日奈さんが務めるほか、現役ドライバーの牧野任祐とSFオフィシャルステージMCの笠原美香さんがレギュラー参加する。SFオフィシャルステージMCは、笠原さん、そして水村リアさんのふたりが務める。もちろん場内実況はピエール北川アナウンサーが務める。

ピットレポーターのためにスーパーフォーミュラ富士公式合同テストからJRPのウェアに身を包んだ柳田真孝と三浦愛
ピットレポーターのためにスーパーフォーミュラ富士公式合同テストからJRPのウェアに身を包んだ柳田真孝と三浦愛