コーダトロンカの後ろ姿で語るDB5の後継車【アストンマーティン ヴァンテージの70年を辿る。DB6編】

コーダトロンカの後ろ姿で語るDB5の後継車【アストンマーティン ヴァンテージの70年を辿る。DB6編】

Aston Martin DB6 Vantage

アストンマーティン DB6 ヴァンテージ

キャビンの快適性を一段と高めたDB5の後継車

アストンマーティン DB5は映画『007シリーズ』史上初のボンドカーとして“好演”を果たし、「世界でもっとも有名なクルマ」になった。その後継車として1965年10月に登場したのがDB6である。

ホイールベースを延長しルーフラインをやや持ち上げることで、前後席のニー/ヘッドルームを拡大し、4座のグランドツアラーとしての快適性を向上して商品力を高めた。

アストンマーティン DB6 ヴァンテージのサイドビュー

空力性能を追求しコーダトロンカスタイルを採用

エクステリアにおける最大のハイライトは、カムエフェクト・テール(カムバックテール、カムテールとも)と呼ばれるリヤエンドのデザイン。お尻をすっぱり切り落とした、いわゆるコーダトロンカスタイルは、風洞実験によると後輪のリフトを30%以上も抑制する効果をもたらしたという。

アストンマーティン DB6 ヴァンテージのコクピットイメージ

ラジエーターインテーク周りを除き、ボディの大部分に採用していたカロッツェリアのトゥーリングによるスーパーレッジェーラ(超軽量)工法を取り止めたことも特徴。ちなみにトゥーリングは1966年に操業を停止、当初DB6に装着していたSuperleggeraのバッジもやがて姿を消した。

アストンマーティン DB6 ヴァンテージのサイドエアダクトおよびホイールイメージ

3代続いた伝統的グランドツアラーの系譜

DB6はマーク1、マーク2と呼ばれる2世代に大別でき、高性能バージョンのヴァンテージはいずれにも用意された。DB5同様、4.0リッターの直列6気筒DOHCユニットにトリプルキャブを装備し最高出力は325hpを発揮。DB5 ヴァンテージで初採用されたサイドエアダクト部分のVantageエンブレムも継承されている。

アストンマーティン DB6 ヴァンテージのリヤビュー

DB6 ヴァンテージは、マーク1がクーペ335台にヴォランテ(オープンモデル)29台、マーク2はクーペ70台にヴォランテ13台がそれぞれ生産された。

こうしてDB4、DB5、DB6と続いたアストンマーティンの伝統的なグランドツアラーの系譜は、1967年に登場する「DBS」で一大変革を迎えることになる。