WRC:5月開催のポルトガル、6月のイタリアが延期に。新型コロナウイルスの影響続く

 WRC世界ラリー選手権は3月24日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)による影響で、2020年シーズン第5戦ポルトガルと、第6戦イタリアの両イベントの開催を延期すると発表した。

 モータースポーツをはじめ、各国のスポーツ競技や各種イベントの開催に大きな影響を与えている新型コロナウイルス(COVID-19)が、ふたたびラリーイベントを直撃した。

 WRCでは、3月12日から行われた第3戦メキシコが、大会開催中に最終日15日の競技をキャンセル。急きょ14日までの短縮イベントとした他、4月に予定されていた第4戦アルゼンチンも開催が延期されることが決まっている。

 今回発表されたラリー・ポルトガルと、ラリー・イタリアの開催延期はこれに続くもの。

 ポルトガルでの緊急事態の拡大と、日本のニュースでも連日大きく取り上げられているイタリアでの同様の緊急措置が続くなか、両国の国家当局とFIA、WRCプロモーターを含む議論が行われ、イベント主催者であるACPポルトガル自動車クラブ並びに、ACIイタリア自動車クラブが要請したラリーの延期が全当事者の満場一致で合意され、決定に至っている。

 ラリー・ポルトガルは5月21~24日に同国マトジニョシュで、シーズン第6戦ラリー・イタリアは6月4~7日に地中海に浮かぶサルディニア島で開催される予定だった。

 ACPのカルロス・バルボサ会長は「すべての支援者および、パートナーの理解に感謝し、2020年後半に彼らをマトジニョシュで歓迎することを楽しみにしている」とコメント。

 ACI会長のアンジェロ・スティッチ・ダミアーニ氏は「イタリアのモーターレース連盟として、またラリー・イタリア・サルディニアの主催者として、イタリア自動車クラブはFIAとWRCプロモーターと協力し、偉大な名声と偉大な歴史を持つイベントの新しい日程を検討していく」と語った。

 また、WRCプロモーターとFIAは今後予定されているラウンドについて、WRCチームとすべての競技者のために、影響を受ける国の状況を注意深く監視していくとしている。

 WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるオリバー・シエスラの声明を通じて次のように述べた。

「すべての開催国でCOVID-19の状況が改善した場合、チャンピオンシップのロジスティクスや競技者がふたたび移動する能力、被災国が再準備および主催する能力があるかどうかを考慮したうえで、シーズン後半に延期されたラリーの代替日の設定に取り組んでいく」

 第4戦アルゼンチンに続き、第5戦ポルトガル、第6戦イタリアが延期になったことで、WRCの次戦は暫定ながら7月16~19日のケニアラウンドとなっている。

2019年WRC第8戦イタリアの表彰式
2019年WRC第8戦イタリアの表彰式