新型コロナウイルスはエアコンフィルターで防げる? 花粉には鉄壁?

■新型コロナでエアコンフィルターの売上激増中!?

新型コロナウイルスの影響で、クルマのエアコンフィルターの問い合わせと売上が激増しているそうです。またちょうど花粉症の季節でもありますから、マスク不足の現在、クルマに乗っているあいだはエアコンフィルターできっちり花粉をシャットアウトしたいと考えるひとも多いでしょう。

ところで、エアコンフィルターは新型コロナウイルス感染防止に効果があるのでしょうか? おそらく『多少は効果があるかもしれないけど、あまり期待できない』というところだと思われます。

まず新型コロナウイルスは空気感染はしないといわれています。でも飛沫感染はするようです。エアロゾル感染するという説もあります。ウイルス単体だと小さすぎてエアコンフィルターではキャッチできませんが、飛沫やあるていど以上の大きさのエアロゾルならキャッチできるようです。

エアコンフィルターにはキャッチしたウイルスを不活性化させてくれる機能がある抗ウイルスをうたった製品もあるので、飛沫などがエアコンに吸い込まれれば、ウイルスを浄化することも可能でしょう。

エアコンフィルター1
飛沫やエアロゾルはエアコンフィルターでそこそこキャッチできそうです。

といってもクルマでウイルスの飛沫が浮遊するほどの人混みの中を走ることは考えにくいので、防ぐべきコロナウイルスは乗員が持ち込んだものと考えたほうがいいでしょう。この場合、抗ウイルスタイプのエアコンフィルターを使ってエアコンをガンガンかけていれば、車内に浮遊するコロナウイルスは減らせるかもしれません(※内気循環にするとフィルターを通さない車種も一部あるようです。その場合は、ウイルス除去の効果はまず期待できません)。ただ、コロナウイルスの感染は、ドアノブやシートなどに触れたことによる接触感染や、ひとがくしゃみや咳をして出た飛沫を直接吸い込むというルートが多いと思われます。そうすると、エアコンフィルターで感染防止というのは、それほど期待できそうにありません。

なお、新型コロナウイルスはまだわかりませんが、インフルエンザウイルスの場合は湿度が上がると生存率が下がるらしいので、加湿器なんかのほうが有効かもしれません。あるいはイオンを放出する空気清浄機などももしかしたら効果があるかもしれません。もっとも、あまり車内の湿度を上げるとカビが気になります。インフルエンザウイルスは低温、乾燥を好みますが、高温多湿にするとこんどはカビや細菌が繁殖しやすくなるのです。なかなかうまくいかないものですね。

さて、それではアレルギーのもとになる花粉に対しては、エアコンフィルターの効果はいかがでしょうか? これはもうバッチリききます。花粉はエアコンフィルターでじゅうぶんキャッチできるサイズだからです。なお、外気導入にしていても、吹き出し口から出てくる空気はエアコンフィルターを通過したものになるので、外気導入にしていても花粉は100%近くキャッチされます。

ただ、外気導入にしているとエアコンフィルターは汚れやすくなるでしょうから、内気循環にしておいてもいいかもしれません。なお、車内を掃除したり、衣服を払ってから乗車するように心がけると車内の花粉はより減らせるでしょう。

エアコンフィルター2
このクルマはめずらしくエンジンルームにエアコンフィルターが装着されていますが、多くの車種では助手席の前あたりに装着されていて、DIYでも交換できます。

では新品のエアコンフィルターのほうが花粉やホコリをよくキャッチしてくれるのか? 使っていくにつれてフィルターの目が粗くなっていくわけではないので、長く使っても花粉やホコリを通してしまうようにはならないでしょう。ただ、フィルターが目詰まりしてくるので、吸い込みがわるくなるはずです。

新しいフィルターのほうがエアコンの負担は少なくなり、温度調節も早くできるようになると思われます。交換の目安はだいたい1年ですが、負担が大きい春に交換するというのもいいかもしれません。

エアコンフィルターとひとくちに言っても、前述の抗ウイルスタイプや高集塵タイプなど、いろいろなタイプがラインアップされています。好みと予算に合わせて選んでみてもいいのではないでしょうか。

エアコンフィルター3
ボッシュでも抗ウイルスタイプ、高集塵タイプなどいくつかのモデルをラインアップしています。写真はエアコンフィルター アエリスト(抗ウィルスタイプ)。

(まめ蔵)